映像の途中で、その場面の流れ・展開の説明の補足、場所や物などを伝えるために別の映像や静止画、音声などを挿入する編集技法の一つ。これによって、言葉だけでは伝わりづらいようなイメージを発信し、受け手の描くイメージを補足することが可能となる。
例えばインタビュー内の1コンテンツとして事業紹介を行うとする。その場合、事業内容を言葉だけで伝えるには難しい場合がある。受け手が、その事業を知らないと尚更である。この場合、編集時に実際の事業風景や製品などのカットを挿入することでお話の内容を視覚的に補足することが可能となる。
続けて、インタビューを例にその他に得られる恩恵として挙げられるのは、カットの「繋ぎ」の役割である。OKテイクを使用して編集を進めると、単に映像が直結で並んだ状態のものとなるため、見苦しい映像となる。インサートを挿入することで、カットで発生したこのような繋ぎを隠し、自然に各場面を繋ぐことができる。