展示会でより多くの来場者を自社ブースに集めるためには、いかに自社商品やサービスに興味を持たせるかが大切です。そのために、ブース内でデモンストレーションを行ったり、レイアウトに凝ったりとさまざまな施策を講じます。展示会動画はそうした興味を喚起するための手法の一つで、以前に比べて多くの企業が展示会にて動画を活用するようになりました。
今回は展示会動画について、その使い道と成功のコツを解説します。
展示会動画は何が良いのか?
動画コンテンツをビジネスに活用したことがない企業では、「展示会で動画を流すとどんな効果があるの?」「動画は無くても集客できるのでは?」という疑問や疑念を持たれていることでしょう。確かに、展示会動画の効果をまだ体感していない方にとっては、展示会での集客力は動画よりもスタッフの対応によるのではないかと考えてしまいがちです。
そこで、まずは展示会動画の効果について具体的に紹介します。
ティザー動画で高い集客率
ティザーとは広告手法の一種で、商品やサービスの本来伝えるべき要素をあえて隠し、興味や関心を引き起こすというものです。ちなみにティザーは英語のteaser(じらす人)から命名されています。
身近な例でいうと、よくテレビCMや広告で見聞きする「詳細(続きは)WEBで」という文言がティザーにあたります。その場では商品やサービスについての詳細の全てを明かさず、肝心な部分を隠すことでWEBに誘導しています。上手くWEBに誘導できれば、より多くの商品・サービス情報を伝達できるため、非常に効果的な手法です。
展示会動画においてもこのティザーは有効です。自社ブースにて15秒~30秒ほどのティザー動画を繰り返し流すことで、来場者の興味や関心を惹き、メインメッセージの刷り込みでブランディング効果に加えてもっと知りたいという気持ちも期待できます。
その場でデモンストレーションが不可能な商品の紹介動画
大型の機械製品や部品など、会場に展示していてもデモンストレーションが行えない商品の場合、商品の紹介動画を流すことでその魅力を最大限に伝えられます。プロモーション形式の商品紹介動画ならば、時にはデモンストレーション以上に商品の魅力を訴求することもあります。
これ以外にも、商品の耐火性を訴求したい場合などは、会場で火器を扱えないことが多いため展示会動画にて紹介できます。
ブランドストーリーを訴求する
ブランドストーリー動画とは、会社が設立した経緯や事業内容、商品やサービスを開発するに至った想い、今後の展望などを様々な形式で紹介する動画です。この展示会動画を制作する目的は、ブランド力を強め、会社へのロイヤリティを高めることにあります。
顧客のロイヤリティが高いほど、商品の購入率やサービスの利用率が高い傾向にあり、さらにリピート率も高まるため収益拡大に直結する要素です。展示会という見込み客や新規顧客を獲得する段階からブランド力を強め、ロイヤリティを高めることができれば、より高い収益が望めます。
来場者の足が止まる
展示会会場を歩いている来場者が、自社ブースに差し掛かり通り過ぎるまでの時間は、ゆっくりと歩いたとしても10秒ほどです。より多く集客するためには、この約10秒間が勝負であり、来場者の足を止める施策が必要となります。このときブランドストーリー動画や商品紹介動画などが流れていると、来場者の注意を呼びかけ、少しでも多くの足止めができます。
いかがでしょうか?展示会動画には実に様々な効果があり、目的によって動画を変えることで、さらに高い効果が見込めるでしょう。
展示会動画の使い道は、展示会だけにあらず
「展示会動画」と聞くと、展示会開催中に自社ブースで流すだけの動画と捉えがちです。実際はそうではなく、展示会動画は様々なシーンで活用できます。たとえば商品紹介動画やブランドストーリー動画は、会社のWEBサイトに掲載して、より多くの人のロイヤリティを高めたり商品の魅力を訴求できるでしょう。
他にも営業のセールスツールとして活用してもらったり、新入社員研修に活用したりと、さまざまな活用方法があります。動画は一度使ったら終わりというものではなく色々な場面で再利用できる特徴があるというところがポイントです。
実際に私たちヒューマンセントリックスへ動画制作をご依頼くださった企業様では、展示会動画を様々な形で活用しています。
≪ユー・エム・シー・エレクトロ株式会社様≫
インタビュー形式で制作した展示会動画を、WEB掲載や営業現場での活用など、様々なシーンで活躍しています。
この事例のように、展示会動画の活用方法は実に多様です。展示会だけでなく様々なシーンで同じ動画を活用できるので、マーケティングコストの低下も狙えます。
そのほかの展示会動画はこちらから確認できますのでご確認ください。
https://www.humancentrix.com/works
展示会動画を成功させるコツ
まず大切なことは、展示会というイベントでの動画活用を当日だけに集中するのではなく、展示会開催の前後にも気を配ることです。
たとえば、展示会開催前には自社WEBサイトや広告でティザー動画などの告知動画を配信して、展示会への注意喚起と参加意欲の拡大を図ります。こうして集客した来場者は真っ先に自社ブースを訪れてくれるので、必然的に商談化の確率が高くなる傾向にあります。
展示会当日はブランドイメージ動画やメインメッセージを刷り込むためのティザー動画、商品紹介動画などを駆使して、来場者の足を止め、自社ブースへより多くの人が集まるように施策します。心理学では「同調行動効果」というものがあり、これは人が多く集まっている所にはより多くの人が集まるという心理的行動です。これを利用すれば、自社ブースへの集客率を高め、展示会を成功へ導きます。
また、展示会ブース内でセミナーなどを開催する場合にはオープニング動画で参加者をワクワクさせ、プレゼンテーション内では動画を活用しわかりやすいデモンストレーションを行うのも一つの成功パターンになるでしょう。
展示会終了後は、展示会の風景を収めた動画を配信したり、展示会で実際に紹介した動画をWEB掲載したりと、入念なマーケティングを展開することで、会社へのロイヤリティ向上が期待できます。
展示会開催は、集客費用も人件費もかかり、開催する企業としては最大限にその効果を引き出したいはずです。そのためには、展示会開催日だけにマーケティングを集中させるのではなく、展示会開催前後にも施策を巡らせることが大切なのです。
もう一つの成功のコツは、効果的な展示会動画を提案できる制作会社に依頼することです。展示会動画を内製する会社はほとんどおらず、大方制作会社に依頼します。そのため、慎重な制作会社選びも、展示会を成功させる要因の一つです。
選び方のポイントとしては、実績豊富かつスピーディに魅力的な展示会動画の提案ができるかどうかです。展示会開催までの時間は限られているため、提案スピードが早いほど企画や制作および動画チェックにより多くの時間を割けます。
私たちヒューマンセントリックスは、企画原案から制作、その後の活用までをワンストップかつスピーディに提供します。展示会動画制作の際は、ぜひご相談ください。
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展示会をより効果的に、集客率を高め、収益拡大を
ビジネスの起点となる展示会が成功すれば、必然的に集客率が高まり、収益が拡大します。つまり、展示会動画の活用は最終的に収益拡大という企業成長につながるのです。まだ、展示会にて動画が持つ力を実感していないという企業は、この機会に展示会動画制作を検討してみてはいかがでしょうか。
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- 動画マーケティング