あまり知られていませんが、ヒューマンセントリックスは2004年の創業当時から3年間、地場有力の教育会社と連携して、福岡県のeラーニングプロジェクトに携わっていました。
学習管理システム(LMS: Learning Management System)を使って、10時間ほどのeラーニング教材の企画と開発です。初年度より、好評いただきましたので、3年間継続して、対応できました。
当時、LMSライセンスは、ユーザー数によっての課金体系でしたので、2000名以上の受講となれば、金額が莫大となりました。そこで、自社開発に舵を切り替え、2年目以降は、ヒューマンセントリックスが開発した自社の学習管理システムを利用いただきました。
その時、痛感したのは、もちろん、学習管理システムの機能は、重要ですが、それよりも、コンテンツ(教材)そのものをいかに視聴者にとって、楽しく、わかりやすくするか…というポイントです。
当時から、学習管理システムはFlashを基本技術としており、映像とパワーポイントを融合させるような機能が備わっていました。経験の少なかった1年目は、それを使って、教材を作りました。
2年目以降は、前述の予算的な観点に加えて、動画表現の幅を広げるため、LMSを自社開発しました。
自社開発したLMSの上に、特殊撮影(クロマキー)を使って、講師がいろいろな背景シーンに登場するような表現です。1年目と比べたら、圧倒的にインパクトがある動画となり、その表現の進化に感動いただきました。開発投資および制作品質の向上もあって、3年目もお任せいただきました。
ヒューマンセントリックスはeラーニングで立ち上がった会社であり、当社が提供している学習管理システム(LMS)は、福岡県に採用いただき、2000名以上のユーザーが利用する中で、改善を重ねたものです。
だから当社のサービスメニューにeラーニングがありますが、機能はシンプルで、表現に力を入れる動画制作会社ならではのコンセプトを持っています。そういった背景より、eラーニングの問い合わせも珍しくありません。
出版メディア企業 システム部からの相談
古くなった学習管理システム(LMS)を刷新するため、現在、業者選定中です。社内のコンプライアンスについて、毎年、教材を制作して、eラーニングで社員に提供していますが、コンテンツの評判がよくありません。
パワーポイントに音声をつけたもので眠くなってしまうという声が多いです。学習管理システムの刷新にあわせて、コンテンツも変えたいと思っていますが、LMSを提供する会社には、動画制作をできる組織がなく、困っています。
回答
当社も、学習管理システム(LMS)を自社で提供しているということで、以前、5社コンペに呼ばれたことがあります。
その際、同様の話となりました。
学習管理システム(LMS)で、制作できるコンテンツ(動画も含む)よりも、視聴者が、楽しく、集中できるようなコンテンツにしていきたいというお客様からの要望でした。
結果、学習管理システム(LMS)は、他社で動画制作は、ヒューマンセントリックスでということなりました。現在の学習管理システムは、FlashからHTML5への移行が加速し、PCでも、タブレットでも、スマホでも視聴可能なマルチディバイス対応となっていますので、特別な仕様のものではありません。
だから、一般的な動画形式(mp4など)であれば、簡単に実装できます。LMSのプラットフォーム選択とは別に、お客様の目的と用途に合わせて、適切な表現が可能です。
ヒューマンセントリックスは、創業以来、eラーニングと、その教材を制作してきた実績とノウハウがあります。コンプライアンスの教材で、視聴者が集中できる表現として、
- 役者を使った臨場感あふれた表現
- コンプライアンス責任者が登場する表現
など、提案できます。
アニメーションやキャラクターを使ったような表現も、ありますが、コンプライアンスという教材の内容、そして、集中することが目的であれば、人物を登場させることを、お薦めします。人は動くものに注目し、身近なもの、そして疑似体験できるものに集中できるという傾向があります。
その特性を利用して、広告では、多くのポスターに人を登場させてますし、テレビCMの90%以上は人が登場しています。人は素材として、とても身近でありながら、コンテンツとしての訴求力を高くしてくれます。
という意味で、上記2案を提案いたします。
最後まで、お読みいただき、ありがとうございます。
次回以降も、日々の活動の一端をご紹介していきます。
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