毎週10社以上、新規の相談をいただきます。
「動画に興味がある」、あるいは、「会社、上司の指示で、動画をやれと言われている」けれど、どこから手を付けて、どう進めていてって良いかわからないという一般的な相談から、「付き合いのある動画制作会社から対応できないと言われてしまった」「取引先との関係上、1か月後に、サイネージ広告を出すことは決まったけど、動画素材がないのでどうすればよいか」のような駆け込み寺的な相談まで、様々です。
口コミや当社ホームページを確認しての問い合わせは、とてもありがたいです。
特に他社が出来なかった、サジを投げたなどの話を聞くと燃えてきます。
とは言え、当社の行っている動画ビジネスも、他社同様、完成品でなく、制作モデル。
言い換えれば、形のないモノを、信頼を前提に、作り上げていきます。もちろん、事例や、絵コンテなどを通して、完成品イメージを共有していきますが、100%同じ動画を作ることはできませんし、絵コンテで伝わるのも全体の30%くらい…つまり、「基本的なコンセンサス」レベルです。
ヒューマンセントリックスのビジネスの前提は、「お客様の課題をいかに解決していくか」
であり、当社の強みは、それを動画という手段を使って実現するということです。
ブログの新シリーズとして、お客様からの相談をいかに動画で解決していくか
日々の活動の一端を、皆様にお伝えしていきます。
大手メーカーの営業部長からの相談
大手メーカーの営業部長さん 新サービスを全国拠点に説明したいけれど…
全国に拠点がある大手メーカーの戦略サービス。20枚ほどのパワーポイントには、
サービス概要、導入実績、メリットなど、所狭しと記載されています。
これまで手掛けたことにない戦略サービスということで営業にとってもイメージしづらく
資料の文面も追加追加で、どんどん増えている状態です。
自社の営業だけでなく、遠隔の代理店や、ユーザーにもイメージを持ってもらうには
紙の資料では限界があるということで、相談いただきました。
回答
とても素晴らしいサービスだけど、なかなか伝わらない…サービス提供社に良くある共通の悩みです。
サービス提供社、特に担当責任者にとって、思い入れの強いサービスであればあるほど、どうしても、資料が増えてしまいます。この機能、このメリット、全部伝えたい…
気持ちは、わかりますが、お客様は、常にたくさんの選択肢の中で、どれが自分にとって良いかを
知りたいのです。そのきっかけとなるのが短い動画です。動画の強みは、「短い時間で多くを伝えることができる」です。
提供社にとって、伝えたいポイントや、特徴を、寄ったり引いたり、文字を加えたり、デモを挿入したり、実機の映像を差し込んだりして、視聴者の目線を誘導していきます。
紙の資料は、読み手が、自分で、目線を送りますが、
動画の場合は、次から次に、表現が、浮かび上がっていきます。
そこが、紙の限界を突破する動画の強みです。
きっかけを作る動画の時間は2分で十分です。動画ですべてを伝えるのでなく、あくまでも潜在ニーズがあるか否かを確認するためのきっかけです。
では、2分動画をどうやって作っていくか…2つの意識が大切となります。
1. 情報を整理整頓するという意識を持つ
重要なのは、600文字のシナリオに書き下ろすのではなく、あちらこちらに散らばっているコンテンツやキーワードを整理整頓することです。
情報ソースは、パワーポイント(資料)、パンフレット、ホームページなどです。
それぞれを制作してくために、工数と社内承認に、相当な時間をかけているはずです。
どの会社にも、立派なパンフレット、製品資料はありますが、短く端的に伝える手段がないだけです。そこを動画で補います。
だから、これまで手塩にかけて制作してきたメッセージ、コメント、図表、イラストなどベースに、訴求したいポイントを整理することから始めます。
2. 起承転結にあてはめる
会社には、様々なコンテンツがあります。それを、起承転結にあてはめながら、
600文字のシナリオを作っていきます。
その中でも、
一番重要なのは、「起」、つかみ部分です。
次に重要なのは、「結」、締めの部分です。
「起」と「結」がしっかりしていると、
「承転」の内容がシンプルで明確になっていきます。
- 起:一言でいうと何のサービスかを、視聴者がわかりやすいように表現します。
- 承転:今のビジネス至った経緯、市場全体の動き、この商品サービスの特徴、強み、
さらには、他社と比較して、ユニークなところを、視聴者視点の文章で
できる限り、短文で、具体的に表現していきます。 - 結:その商品、サービスの今後の展開と、提供会社としての将来の約束を力強く表現します。
商品サービスは素晴らしい、資料もたくさんある、あとはいかに整理整頓し、短く伝えていくか…多くの企業、営業部門の共通課題を動画が解決します。
動画を枠組みとして様々な情報を整理することで、短くまとまった紹介ツールとなります。
デジタルコンテンツの強みである「コピーできる」「ネット配信できる」といった使い勝手の良さも重要なポイントです。
次回以降も、日々の活動の一端をご紹介していきます。
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