今や空前の動画ブーム。動画は有効だとわかった、では、何から手を付ければ良いか…今回は、ビジネスで活用できる動画の作り方について、ご紹介します。
みなさんが、よく目にする代表的な動画…それは、テレビCMです。15秒、30秒といった限られた時間の中で、様々な表現を駆使しています。でもいかんせん30秒、商品の説明や機能を表現するには限界があります。
結果、いかに商品名を覚えてもらうか、イメージを頭に残してもらうか…中心の表現になってしまいます。
また、テレビCMは、ナショナルクライアントと呼ばれる大手BtoC企業がスポンサーでビール、化粧品、スマホなど、競合他社と差別化しにくい成熟市場に向けたものが多いです。
商品、サービスの本質を説明するよりインパクト重視!
ここぞとばかり、予算をかけて、視聴者の頭に残してもらおうとタレントや、イヌ、ネコ、豪華な3DCGなどで仕掛けてきます。それに対して、BtoB企業の場合、メッセージの対象が企業担当者ということで、CSR(corporate social responsibility)的なものをのぞき、積極的にテレビCMを展開している会社は、ほとんどありません。
BtoC企業とBtoB企業のメッセージを向ける先が、日本全国の消費者に対してか、企業担当者に対してかということで大きく違います。BtoB企業の前提は、企業担当者に対するプレゼンテーションです。ヒューマンセントリックスが提供する動画のコンセプトは企業担当者向けプレゼンテーションの一部として、商談の場、セミナーという場、サイネージという場、Webという場といった様々な「場」で活用いただくことです。そこには、時間の制限はありませんが、状況によって、最適な時間というものがあります。
それでは次に、動画の時間を理解する上で、押さえておくべき2つの重要な視点、絶対的な時間の長さと感覚的な時間の長さを説明します。
絶対的な時間の長さについて
例えば…
いつもは30分程で説明していることがあります。(会社紹介、商品説明、講義、セミナー等)「時間がないので、要約してお伝え願います」と言われたら、あたなは何分くらで、説明できるでしょうか?
10分で説明することで内容は3分の1になるでしょうか?
3分で説明することで内容は10分の1になるでしょうか?
私の経験上、時間が短くなれば、伝えたい本質だけが残っていくものです。さらに、「伝えたいことを一言でお願いします」と言われたら、あなたは、どれくらいで、説明することができますか?実は、10秒以内でほぼ可能です。
当社であれば、
「BtoB企業が様々なシーンで活用できる動画を企画、制作する会社です」
はい。こんな感じです。
みなさんの会社、サービスでも、試してみてください。
必ず10秒以内での表現ができるはずです。
感覚的な時間の長さについて
こちらも、1つ例をあげてみます。
「あなたは親戚の友人の子供の運動会のビデオを30分間、見ることはできますか?」
ほとんどの方が、不可能だと思います。
ただし、自分の子供や、自分の孫の運動会のビデオであれば、30分はおろか、1時間でも2時間でも時間の許す限り、見ることができるでしょう。これは、感覚的な長さに起因しています。
見る人と伝えるモノの関係性、つまり、身近であるモノか、自分とは関係がないモノかで感じる長さは変わってきます。
それが、興味あるモノなのか、興味ないモノなのか、企業対企業の関係でいうと取引先なのか、取引先でないのか取引先や、そのサービスに興味がある担当者であれば、比較的長い時間を視聴することができます。
しかし、顧客予備軍、未来のお客様は、長い時間、待ってくれません。
では、BtoB企業の担当者が「まず知りたい」と思ったことを人のプレゼンテーションに代わりに動画で対応するための適切な時間は…
これも、長年の経験と、実績での目安となりますがだいたい2分以内となります。
新規のお客様に対するプレゼンテーションで、動画を活用した場合、ここまでだったら、「今は興味がないけど」確保いただけれるギリギリの時間です。
では、2分という時間が、いったいどれくらいのボリュームなのか…
- 文字に直すと600文字以内
- 原稿用紙1枚半
- 朝日新聞1面の天声人語や日経新聞1面の春秋の文字数ほど
- 起承転結で整理できる最小レベルの文字数
という感じです。
さらに、2分以内であれば、「ちょっと見てみようかな」という心理も働きます。
※3分クッキングや、3分でわかる・・・シリーズは、有名ですが、3分は「短く理解する」の象徴ですが、それより、短いという心理も重要な要素となります。
もちろん、600文字のシナリオに動画が加わりますので圧倒的な情報量で、伝わるコンテンツとなっていきます。
それでは、次に、600文字以内でいかにまとめ、動画に展開していくか、3つのポイントにそってご説明します。
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1. 情報を整理整頓するという意識を持つ
重要なのは、600文字のシナリオに書き下ろすのではなく、あちらこちらに散らばっているコンテンツやキーワードを整理整頓することです。
情報ソースは、パワーポイント(資料)、パンフレット、ホームページなどです。
それぞれを制作してくために、工数と社内承認に、相当な時間をかけているはずです。
どの会社にも、立派なパンフレット、製品資料は、ありますが、短く端的に伝える手段がないだけです。そこを動画で補います。
だから、これまで手塩にかけて制作してきたメッセージ、コメント、図表、イラストなどベースに、訴求したいポイントを整理することから始めます。
2. 起承転結にあてはめる
会社には、様々なコンテンツがあります。それを、起承転結にあてはめながら、600文字のシナリオを作っていきます。
その中でも、
一番重要なのは、「起」、つかみ部分です。
次に重要なのは、「結」、締めの部分です。
「起」と「結」がしっかりしていると、「承転」の内容がシンプルで明確になっていきます。
- 起:一言でいうと何のサービスかを、視聴者がわかりやすいように表現します
- 承転:今のビジネス至った経緯、市場全体の動き、この商品サービスの特徴、強み、さらには、他社と比較して、ユニークなところを、視聴者視点の文章でできる限り、短文で、具体的に表現していきます。
- 結:その商品、サービスの今後の展開と、提供会社としての将来の約束を力強く表現します
3. 使える動画をイメージする
言葉で表現すると文字数も時間もかかってしまうような箇所は、動画に任せましょう。
例えば、「このように」という5文字、2秒の時間の中に、圧倒的な情報量の動画が入ることで成立できる表現はたくさんあります。
また、数年、活用していくには、「今年」「去年」という言葉を使わず、「2018年」「2017年」というような表現していきます。
さらに、動画は、伝えたい事を、しっかりとガイドするための手段です。視聴者の目線を、動画を通して、リードしていきます。商品でいうと、全体感を伝えた後、特徴的な部分に寄っていき、部分的な映像に切り替え、コメント加え、訴求するという具合です。静止画だけでは表現しきれない箇所を、動画独特の表現で、圧倒的に解りやすくなる、相手に伝わりやすくなる、自社の商品サービスを訴求できるを実現していきます。
バラバラに散らばっている情報を、起承転結にあわせて600文字以内に整理し、使える動画の表現に変えていく…ここが、BtoB企業で長年に渡り活用いただける動画制作を行うヒューマンセントリックスが、大切にしているポイントです。
「動画制作サービス」についてはこちらでご参考にしてください!
いかがだったでしょうか。
ビジネスで活用できる動画の作り方の基礎的なお話をさせていただきました。
次回以降は、さらに踏み込んで、当社ノウハウの一部について、皆様にお伝えしたいと思います
今回も、最後まで、ご覧いただき、ありがとうございました。
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