マーケティングや社内研修など、多数のビジネスシーンで動画が活用されています。自社で動画の活用を考えているのなら、動画制作会社へ制作代行を依頼するのがおすすめです。
動画制作会社への外注は、品質の高い動画が作れること、自社リソースを確保できること、思わぬイノベーションにつながる可能性など多数あります。
本記事では、動画制作会社へ依頼するメリットや費用相場など、動画制作を外注するときに押さえておきたいポイントを解説します。
動画制作代行を依頼するメリット
動画制作は自社でも可能です。機材があり、知識を持った社員がいれば、コンセプトに沿った動画を作れます。特に近年はツールの充実やYouTubeのような動画プラットフォームの興隆を受け、制作のハードルが下がっているのも事実です。専門的な知識や技術の不足分を埋めながら動画が制作できるようになりました。
しかし、動画制作を外部に依頼することにより、多くのメリットが生まれます。
動画制作代行を請け負う会社はプロの知識と技術、そして経験を持っているのが強みです。発注側に動画制作の知識や技術がなくても問題ありません。ヒアリングや資料の精査で的確にニーズを拾い上げてくれるため、高い品質の動画が期待できます。
動画制作に回すリソースを節約できるのも大きなメリットです。今いる社員の中から動画制作担当を作ったとしても、その社員には本来の業務があります。動画制作が加わると負担が増え、リソースが圧迫されかねません。特に質の高い動画を作ろうとすればするほどリソースが必要です。動画制作会社への外注により本来の業務に集中できます。
動画制作に使う機材や設備を用意する必要もありません。撮影用カメラ、編集用ソフトなどをそろえるコストや、それらを導入後に習熟する時間が削減できます。特に導入後の習熟は長い時間がかかることも珍しくありません。
また、自社以外の視点が得られることもメリットのひとつです。自社の社員のみで制作した場合、自社が発信したいコンセプトはどうしても自社視点になりがちです。第三者である動画制作会社の視点が加わることにより、今まで自社になかったアイディアが生まれる可能性があります。
さらに、過去に実績を持つ動画制作会社はその経験から「こうするとこんな効果を狙える」といった知識を有しているため、積極的な提案やアドバイスを受けられます。
動画制作代行の依頼にかかる費用相場
動画制作会社に依頼する費用相場は10万円前後から100万円以上と幅があります。依頼するプロセス数や内容によって変動すると考えましょう。
依頼するプロセス数は多くの動画制作会社で「編集のみ」「撮影と編集」「企画と撮影と編集」などに分かれており、プロセスが多ければ多いほど費用が高くなります。動画の種類や長さも費用に反映されます。
動画の内容も費用を左右します。実写動画は約100万円~約200万円、3DCG動画は約150万~約300万円、アニメーション動画は約50万~約100万円、漫画動画は約10万~約50万円が目安です。
なお、動画制作代行はフリーランスへの依頼も可能です。数千円から請け負っていたり、「お試し依頼」として格安の料金設定をしていたりなど、動画制作会社よりも比較的リーズナブルな料金設定をしていることも少なくありません。
しかしフリーランスごとに品質のばらつきがあることや、1人での作業のため仕事を担当する時間が限られており継続依頼が難しいことなどの難点もあります。また、すべての作業を請け負うのではなく、「編集のみ」「撮影・編集のみ」などの一部しか依頼できないフリーランスもいます。
制作代行会社とフリーランスのどちらに依頼するかは、自社が希望する動画の内容や任せたいプロセスなどの検討が必要です。
動画制作代行先の選び方は?
動画制作代行先を選ぶとき、見るべきポイントは3つです。「制作実績」「料金体系」「担当者とのやり取り」を重視しましょう。
制作実績があるかどうか
公式サイトやポートフォリオなどで過去の制作実績を確認します。得意分野やクオリティが分かれば、依頼したい内容にマッチするかが判断しやすくなるためです。過去の実績を判断する際、実際に制作した動画やサンプルがあれば役立ちます。
ミスマッチや技術不足を見逃したまま依頼すると、リテイク依頼が多くなったり、費用に見合わない動画ができてしまったりなど、思わぬ問題が生まれる可能性があります。問題発生やトラブル回避のためにも、「求めるクオリティの動画が制作できそうか」という点を必ず確認しておきましょう。
適正な料金体系か
動画制作にかかる費用についても確認が必要です。料金システムが明瞭であり、費用が分かりやすく、かつ、詳細に把握できるかを重視しましょう。追加料金になる作業が自社の依頼に入っているかの確認も重要です。クオリティの高い動画を希望すればするほど費用がかかることも念頭に置いてください。
希望する制作内容で事前見積もりを取るのも大切です。その際には一社に限らず、複数の代行先に見積もりを出してもらうのがおすすめです。複数の代行先から提示された価格とそれぞれのクオリティをチェックし、予算との兼ね合いを見ながら決定します。
担当者とのやり取りはスムーズか
担当者とのやり取りがスムーズでコミュニケーションが取りやすいかも重要です。企画段階から納品までのフローで疑問や要望があったとき、すぐに連絡が取れなければ思わぬトラブルにつながりかねません。アイディアを積極的に提案してくれるかどうかも気になるところです。
問い合わせや打ち合わせなどを通して担当者とやり取りをし、安心して任せられる人材かどうかを確認しましょう。「担当者にはこのようなことを希望したい」と先に伝えておくのもよい方法です。
動画制作代行を依頼する場合の流れとポイント
依頼前に動画制作の流れやポイントを把握しておきましょう。一般的なプロセスや、その際に気を付けたいポイントを意識してください。
ヒアリング~企画
最初に動画の完成イメージについてヒアリングが行われます。動画制作会社はヒアリングをもとに企画書を作成し、制作スケジュールを組み立てます。
ヒアリングでは「動画の目的」「どんな動画にしたいか」などを明確に伝えてください。もし参考になる動画があれば、担当者に見せるとイメージが伝わりやすくなります。
また、納期や予算についてもこの時点で確実に情報共有をしておきましょう。
シナリオや絵コンテなどの構成~撮影
ヒアリングの後、動画制作会社から動画内容に合わせたシナリオや絵コンテなどの構成案が提出されます。構成案に納得したら撮影開始です。
構成案は事前に出した希望や指示が反映されているかをチェックしましょう。動画制作が進んでから漏れや抜けに気づき、後から修正が発生するとスケジュール進行が狂います。納期が遅れてしまう、追加料金が発生するといった事態を招きかねません。
実写撮影のときには自社のスタッフも立ち合いましょう。イメージ通りの動画になるかを判断するためです。「商品の撮影角度は要望通りか」「自社コンプライアンスや社会的マナーに反するものが映っていないか」などの確認もできます。
実写動画は後からの修正が難しいため、撮影当日に確認を済ませるのがおすすめです。
編集~公開
動画の撮影後は編集が行われます。動画内にテロップやBGM、効果音などを挿入する、不要なカットを削除するなどのプロセスです。
編集作業にかかる期間は確実に把握しておきましょう。動画制作会社によりますが、おおむね2週間前後です。ヒアリングのときに必ず確認し、公開スケジュールに影響がないか考慮しておくのも大切です。
編集後に確認し、修正希望があれば修正依頼を出しましょう。動画制作会社によっては修正回数に制限があるため、事前に確認してください。制限を超えて修正依頼を出すと追加料金が発生する場合があります。修正が完了したら公開です。
まとめ
動画制作会社への依頼は、自社のリソースを本来の業務に集中させられること、機材や設備投資のコストカットができること、質の高い動画が作れることなど多くのメリットが生まれます。
依頼先を探すときには制作実績、料金体系、担当者とのコミュニケーションをチェックして、理想の動画を制作できる会社を見つけましょう。
- トピック:
- 動画制作全般