近年、テレワークを導入する企業が増加傾向にあり、社内コミュニケーションの停滞が大きな課題となっています。そんな中、大きな注目を集めているのが「オンラインセミナー」です。本記事では、オンラインセミナーの概要や課題について解説するとともに、成功させるポイントやおすすめの配信サービスなどを紹介します。
オンラインセミナー(ウェビナー)とは?
「オンラインセミナー」とは、その名の通りインターネット通信を用いて、オンライン上で実施される講習会や会議などを指す用語です。Web上でセミナーを実施するという特徴から「ウェビナー」とも呼ばれます。オンラインセミナーは基本的に、「情報機器」「インターネット環境」「Webカメラ」「マイク」の4つがあれば配信可能です。そのため、従来のセミナーのように会場を必要とせず、不特定多数のユーザーに対して、時間や場所にとらわれることなく情報を伝達できます。
近年、ブロードバンド環境が加速度的に普及し、誰でもインターネットにアクセス可能な時代になりました。それに伴ってストリーミング配信サービスが隆盛を迎え、企業でも動画コンテンツを活用した社内研修やプロモーション展開が進んでいます。
オンラインセミナーもその1つですが、比較的新しい手法ゆえ国内ではまだあまり馴染みがありません。しかし、働き方改革の推進や新型コロナウイルスなどの影響も相まって、徐々にオンラインセミナーを導入する動きが活発化しつつあります。他方、米国ではすでに活用が進んでおり、調査会社「リサーチ・ネスター」のレポートによると、2023年までに約8億ドルの市場規模になると予測されています。
オンラインセミナーの配信形式
オンラインセミナーには、大きく分けて2種類の配信形式が存在します。それが「ライブ配信」と「オンデマンド配信」です。ライブ配信とは、テレビの生放送のように同じコンテンツを同じ時間に配信する、ブロードキャスト型のリアルタイム配信を指します。ライブ配信ではリアルタイムにコンテンツを配信できるため、「臨場感に優れ、配信者とユーザーの距離が近い」という特徴があります。チャット機能を活用して、ユーザーと双方向的なコミュニケーションを図ることも可能です。
一方のオンデマンド配信は、あらかじめサーバーやプラットフォームにアップロードしておいた動画ファイルに対し、ユーザーが自由にアクセスして視聴する配信形式です。
このオンデマンド配信のユーザー側のメリットは、「時間や場所に縛られることなく、自由にコンテンツを視聴できる」という点にあります。そして制作者の観点からすれば、「編集によって演出に工夫を凝らしたり、半永久的にコンテンツを提供できたりする」という点が大きなメリットです。
世界最大の動画配信プラットフォーム「YouTube」については、チャンネル登録数100人以上のクリエイターが配信できる「YouTube Live」がライブ配信、一般的な動画コンテツや生配信のアーカイブなどがオンデマンド配信に当たります。ライブ配信とオンデマンド配信にはそれぞれメリット・デメリットがあり、どちらが優れていると比較するものではありません。オンラインセミナーを開催する企業の目的によって、適した方式を選択する必要があります。
4割がマネタイズ未達成 オンラインセミナーの課題とは?
先述したように、働き方改革の推進や新型コロナウイルスの影響などから、国内においてもオンラインセミナーの導入が進んでいます。しかし、オンラインセミナーには、まだまだ課題や問題が少なくありません。
マーケティングコンサルティング企業「株式会社まーけっち」の調査によると、オンラインセミナーによって単独収益化に成功した企業は約60%で、残りの約40%はマネタイズ未達成となっています。新規顧客の開拓においても、約34%の企業が目標未達成となっている、というのが実情です。
また、多くの企業が「オンラインセミナーの開催回数が多くなるほど、安定的な集客や新しいアイデアの創出が困難になる」と回答しています。開催回数が少ない段階では、「オンラインセミナーを成立させること自体への課題感が大きい」との声も少なくありません。さらに、受講者の半分はセミナーを流し見しているというデータもあり、ユーザーを惹きつけるコンテンツ制作の難しさが見て取れます。
オンラインセミナーを成功させるコツ
では、オンラインセミナーを成功させるためには、一体どのような施策が必要なのでしょうか。例えば、セミナー開催の目的が収益化であるなら、優れたコンテンツの作成とコアユーザーの集客が重要なポイントです。セミナーで提供するコンテンツの品質を見直し、SNSや動画配信サービスを利用してユーザーのファン化に取り組まなくてはなりません。
新規顧客の獲得を目的とするのなら、自社の製品やサービスに対し、いかに関心を抱いてもらうかが重要な課題です。見込み客へのプレゼン内容を見直したり、商談を円滑に進めるために行動心理学を学んだりするなど、地道な努力が求められます。また、見込み客の集中力欠如や離脱対策として、双方向コミュニケーションを意識したり、適度な休憩を取り入れたりといった対策も必要です。
集客アイデアを創出するのは簡単ではないため、自社が持つチャネルを最大限に活用し、マルチな集客経路を構築しなくてはなりません。例えば、自社のWebサイトやECサイト、あるいはSNSや実店舗などの販売チャネルを連携させ、オンラインとオフラインの垣根を超えた集客経路を確立していく必要があります。そして、適切なITインフラやソリューションを導入し、多角的な集客チャネルを展開していくことも効果的でしょう。
オンラインセミナー配信ならヒューマンセントリックスへ
Web上での講演会や従業員研修の開催など、オンラインセミナーを配信したい企業におすすめしたいのが、株式会社ヒューマンセントリックスが提供する動画配信サービスの活用です。ヒューマンセントリックスはBtoB向けの動画制作会社で、動画配信プラットフォームやオンラインセミナーの配信環境を整備するサービスを提供しています。例えば「オンラインセミナー配信サービス」は、Web上の講習会や会議などに必要な配信環境を整備してくれるソリューションです。
自社で用意するものはネット環境や配信スペース、配信PCを設置するデスクや機材用の電源、スクリーン映像や音声出力など、最小限の設備のみとなっています。そのほか情報機器やカメラスタッフなどはヒューマンセントリックス側が用意し、ミーティングから配信テスト、撮影や編集まで、総合的なサポートを提供してくれます。ヒューマンセントリックスが提供するオンラインセミナー配信サービスの詳細を知りたい方は、ぜひ下記URLをご覧ください。
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まとめ
働き方改革の推進や新型コロナウイルス感染拡大などの影響から、オンラインセミナーの需要と市場は拡大傾向にあります。テクノロジーの進歩・発展とともに、企業を取り巻く環境は加速度的に変化しており、時代に合わせて組織構造や経営体制を変革していかなくてはなりません。その点、オンラインセミナーの導入は、新しい時代に即した労働環境を構築する一助となるでしょう。ぜひ本記事を参考にして、オンラインセミナーの配信環境を整備してください。
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