ビジネスにおける動画活用が一般化した背景には、Webやインターネットの技術に発展に伴うデジタルマーケティングの拡大やスマートフォンの普及などが考えられます。そして新型コロナウイルス感染症拡大によるニューノーマル時代の到来も、今後の動画活用を加速させる要因の一つとなるでしょう。
動画は文字や写真に比べて圧倒的な情報伝達効果があるとされており、有効活用すれば大きな効果が期待できます。しかし、実際に動画活用を考えている企業の中には、どのような流れ(フロー)で動画制作が進んでいくものなのかと不安を持つ方も多いでしょう。そこで本稿では、動画制作に依頼から制作の完了までの流れを具体的にご紹介していきます。
①依頼、打ち合わせ、ヒアリング
動画制作の流れというのは、お客様のご依頼からスタートします。厳密には「どの映像制作会社に依頼するか?」という選定段階からスタートしているものと言えるでしょう。制作会社選びのポイントにつきましては、無料Eブックとして資料をご用意しているのでそちらをぜひご確認ください。
動画制作会社ではお客様からのご依頼、あるいはご相談を受けてから最初のステップとして「打ち合わせとヒアリング」を行います。そこでは、何を目的とした動画なのか?動画を通じて何を伝えたいのか?などの情報を整理しながら、動画のコンセプトやターゲットを明確に固めていく作業を行います。
弊社ヒューマンセントリックスの場合ですが、お客様が常に明確なコンセプトを持っている必要はありません。例えば「こんなことをやりたい」「こんなことを伝えたい」など大まかなアイデアさえあれば、弊社スタッフがそのアイディアに適して提案を行わせていただきます。実際にコニカミノルタ株式会社様との動画制作では、ざっくりとしたアイディアから動画制作を進めさせていただきました。動画制作事例:コニカミノルタ株式会社様
このステップで大切なポイントは「動画制作は初めてだから」といって映像制作会社に全てを任せきりにしないことです。あくまで動画活用をするのはお客様であり映像制作会社ではないので、やはり自社ビジネスを十分に理解したお客様の力が必要になります。「こんなことをやりたい」というざっくりとしたアイディアでも構わないので、動画制作へ積極的に関わるという姿勢が肝要です。
②企画、見積もり、台本作成、ロケーションハンティング(ロケハン)
打ち合わせとヒアリングの内容を参考にしながら、映像制作会社が具体的な企画を固めていくステップに入ります。この段階で映像制作会社は、お客様が求めているビジネス効果を実現するために様々な観点からの提案を用意し、お客様とコミュニケーションを取りながら企画を固めていくことが重要になります。
企画が固まると大まかな見積もりが算出されますので、お客様がご納得の上で次の段階へと移行します。参考までに、弊社では3タイプの動画制作コストをご用意しており、「ベーシック」「プロフェッショナル」「エンタープライズ」と分かれています。このため弊社では、動画制作のコストから制作する動画や表現方法などの企画を固めていくことも可能となっております。それぞれに価格帯とコンセプトが明確に設定されているので参考にしていただければと思います。
台本作成ではどのような動画構成にするのか?映像に入れるナレーションの台詞などを具体的に決定していき、絵コンテやシナリオも作成して動画の具体性を強めていきます。動画は一度制作すると変更がきかないツールなので、それを考慮しながらお客様と映像制作会社が一体となって検討を重ねていくことがとても重要なステップです。
ロケハンとは撮影場所(ロケーション)へ実際に足を運び、台本通りの動画が制作可能かどうか、撮影機材の搬入は可能かどうかなどを事前にチェックするための作業です。さらには撮影許可の取得や具体的な撮影方法の選択、スケジューリングなどにも関係しています。
③撮影、アニメーション作成など
幾度かの打ち合わせ等を経て台本が完成し、ロケハンを実施して撮影場所や撮影方法等に問題がなければいよいよ撮影に入ります。余談ですが、撮影のスタイルというのは映像制作会社によって異なります。
動画制作にはディレクター、カメラマン、照明、音声、アシスタント、エディター、役者、アニメーターなど様々な人材が関わっています。映像制作会社によっては、制作する動画に応じて外部からこれらの人材をアサインするタイプと、人材を内製化するタイプに大別されます。弊社は人材の多くを内製化するタイプであり、これによりコストの抑制とチーム作業による撮影・編集作業などの円滑化などを実現しています。また、動画に起用する役者は弊社のビジネスコンセプトを十分に理解いただいている劇団の皆さんに依頼しておりますので、高い演技レベルでお客様が期待するビジネス効果を引き出すことが可能です。
アニメーション作成の場合は、撮影工程は発生しません。ただし、実写映像とアニメーションを効果的に組み合わせて動画を制作することも多いため、その際は2つの工程が並行して進むことになります。
④編集、MA、納品
撮影が完了した動画は、次の編集工程へと移ります。同じ映像素材であっても編集次第で雰囲気をガラッと変えることもできるため、動画制作プロセスの大詰めと言っても良いででしょう。まず行うべきことは、お客様の要望や企画に沿った映像が撮れているかどうかの確認と品質チェックです。それを経て全体の構成を意識しながら映像素材を繋いでいき、一つの動画を完成させていきます(アニメーション含む)。
MAは「Multi Audio(マルチ・オーディオ)」の略であり、最終的な音の編集及び品質チェックを意味します。制作した動画にナレーションやBGMを挿入したり、ナレーション等の収録などを行います。また、必要に応じてナレーション等に合わせたテロップを挿入することもあります。海外配信を意識して英語や多言語でテロップを挿入する企業も増えています。
以上の工程と、最終的なDVDマスター作成やDVDプレス(DVDの複数作成)を経て、晴れて納品となります。
動画制作の流れは映像制作会社に異なるので事前の確認を
本稿でご紹介した動画制作の流れは、一般的な流れと弊社における制作の流れを考慮しながらまとめたものです。実際に動画制作の流れは映像制作会社によって異なることが多いため、ご依頼の前に事前に確認することをお勧めします。また、動画制作会社によってどのような動画に仕上がるかも大きく異なりますので、明確なコンセプトを持っている場合はお客様が期待するビジネス効果を実現できそうな制作会社を慎重に選定しましょう。ざっくりとしたアイディアなら持っているという場合は、映像制作会社各社の制作実績を参考にしつつ、弊社がご用意している無料Eブックも参考にしながら適切な選定を心がけてください。
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