日本企業のグローバル展開が進んでいます。
インターネット環境が整備され、コミュニケーションツールが多様化し、クラウド技術が発展したことで日本企業が海外へ進出することは、これまでよりも敷居が低くなっています。最近では中小企業のグローバル展開も活発になっており、いよいよ日本企業のグローバル化が本格的になっているのではないでしょうか。
グローバル展開を成功させるために大切なことはやはり“スピード”かもしれません。現地法人の設置やシステム環境の整備など、これらのプロセスを如何に素早く実行するかによって、損益分岐点やビジネスの成功率が左右されます。さらに大切なのは、海外において会社やブランドの知名度を素早く向上させることです。いわゆる“ブランド認知”というプロセスは、言語や文化が違う他国では国内で行うのとではまったく違った難しさがあります。
ただし最近では動画コンテンツを活用することで、この課題を解決している日本企業が増えています。ブランド認知や会社紹介といった動画コンテンツをYouTubeや動画配信プラットフォームにて配信することで、そのプロセスを効率良く進めることができます。
今回は、なぜ動画コンテンツがグローバル展開に向いているのか?と、動画コンテンツに吹き替えと字幕を付けるメリットとデメリットをご紹介します。
グローバル展開における動画コンテンツの効果
“グローバル展開”という要素を除いても、動画コンテンツは今最も影響力のあるコンテンツとして多方面で活用されています。それを示すデータをいくつかご紹介します。
世界で最も視聴されている動画サイトといえばYouTube(ユーチューブ)です。無料で視聴できる上に、誰でも簡単に好きな動画コンテンツを配信できます。2005年にサービス提供を開始してから着実にユーザー数を増やし、今では月間視聴者数が15億人を超えています。さらに1日あたりの視聴時間は10億時間以上あり、日本では20代で94%、30代で87.4%、40代で80.4%ものユーザーがYouTubeを利用しています。
これらのデータから分かることは、世界中のユーザーが日々何らかの形で動画コンテンツに触れており、圧倒的母数を誇ることで動画コンテンツが非常に高い効果を発揮しているということです。
では、グローバル展開において動画コンテンツにはどんな効果があるのでしょうか?
参考
- 2017 年 VidCon におけるアナウンス
- YouTube、世界のビデオ視聴時間が1日当たり10億時間を突破
- 平成 29 年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書
- 動画マーケティングの威力が伝わる統計と動画作成5つのポイント
映像として色々なことをアピールできる
テキストや画像といったコンテンツと比べて、動画コンテンツは圧倒的な情報伝達力を持ちます。一説によると、動画コンテンツが持つ情報量はWebサイト3,600ページ分に相当するといいます。
そのため言語や文化が違う海外であっても、クリエイティブな動画コンテンツを好むことに国境は無く、多彩な動画コンテンツを配信することで、海外市場で会社やブランドの認知度を向上させやすいと言えます。
国内で使用している動画コンテンツを吹き替え・字幕で再利用できる
国内ビジネスにおいてすでに動画コンテンツを使用している企業は多いでしょう。会社ホームページに埋め込んだり、YouTubeやSNSで配信したりと方法は様々です。さらに会社紹介やインタビュー動画など、コンテンツの種類も多彩にあります。
すでに動画コンテンツを利用しているという企業の場合、そこに吹き替えを挿入したり、字幕を付けることでグローバル展開でそれを再利用できます。
特別なインフラ整備を必要としない
動画コンテンツを配信するために特別なインフラは必要ありません。コストをかけずともYouTubeやSNSで配信できますし、より高度な動画コンテンツ配信を目指すのなら動画配信プラットフォームを導入するだけです。そのため特別なインフラは不要で、IT人材がいない企業でも動画コンテンツによるマーケティングを展開できます。海外市場を相手にした動画コンテンツマーケティングも同様です。
以上の効果から、動画コンテンツをグローバル展開に活用しているケースが非常に増えています。
動画コンテンツに吹き替えを挿入したり、字幕を付けることのメリットとデメリット
グローバル展開において動画コンテンツを活用する際に大切なのが、吹き替えを挿入するか字幕を付けることです。
動画コンテンツに字幕を付けることの効果はすでに実証されています。世界最大級の動画配信プラットフォームを運営するOoyala(ウーヤラ)が2015年に発表した調査によると、動画コンテンツを視聴するユーザーの50%以上はモバイル端末から視聴しています。モバイル端末から視聴するということは、時に音の出せない環境下で動画コンテンツを視聴しているケースも多いでしょう。
さらにInstagram(インスタグラム)がFacebookの動画コンテンツの字幕ありとなしでABテストを実施※2したところ、字幕なしの動画コンテンツは再生回数や平均視聴時間など視聴に関する指標については5%程度低下し、シェアやクリックなどのアクション関連指数に関しては15%以上低下したという結果が出ています。
このことから動画コンテンツに字幕を付けることはもはや“当たり前”の施策なのです。
吹き替えを挿入するメリットとデメリット
吹き替えを挿入するメリットは現地の言語で動画コンテンツを視聴することができるため、話が理解しやすく映像を楽しめるという点です。音声を口の動きに合わせるので自然な感じを出せますし、口調を変えることでキャラクターを演出することもできます。
反対にデメリットは、吹き替えの音声が本人のイメージと異なると映像の評価が下がることがあります。
字幕を付けるメリットとデメリット
字幕を付けるメリットは無音再生でも動画コンテンツの内容を理解できる点です。前述のように音声が出せない状況下で動画コンテンツを視聴するユーザーも多いので、そうした際に字幕があると問題なく視聴できます。さらに聴覚障害があるユーザーも動画コンテンツを楽しめるメリットもあるでしょう。
デメリットとしては1秒あたりの字数制限があったり、吹き替えよりも規制が多いために意訳が増えることです。
以上が吹き替えと字幕のメリットとデメリットです。では、グローバル展開で活用する動画コンテンツにはどちらを挿入すれば良いのでしょうか?
その答えは「可能ならどちらも」です。音声と字幕が同じ言語であったとしても、どちらも挿入されている方がユーザーの視聴率は上がります。さらに様々なユーザーやシーンを想定して動画コンテンツを配信できるため、どちらも挿入するのがおすすめです。
ただし予算の関係からどちらか一方の選択せざるおえないケースもありますので、その際は都度最適な方を挿入することが大切です。
参考
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動画コンテンツを活用してグローバル展開を成功させる
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