ビジネス動画においてアニメーションを採り入れることは少なくありません。ある大手ソフトウェア企業は、サービス紹介などのコンセプトムービーをすべてアニメーションで表現しています。理由はやはり、構成や使い方が複雑なサービスであっても、アニメーションの軽い・ポップな雰囲気により、理解してもらいやすいコンセプトムービー等に仕上がることでしょう。また、全編にわたってアニメーションで表現するのではなく、適宜加えることで内容の理解度を深める効果などもあります。
本記事では、そんなアニメーション動画の実写動画との違いや、メリットなどをご紹介します。ビジネス動画活用に興味がある方はぜひ参考にしてください。
アニメーション動画の実例
百聞は一見に如かず。ということで、まずは当社ヒューマンセントリックスが制作したアニメーション動画をいくつかご紹介します。
Smart Secure Client紹介動画 / CTCエスピー株式会社様
https://www.humancentrix.com/works/casestudy-1911-008?fillter=1
Smart Secure Clientは働き方改革を支援するソリューションであり、セキュアなシンクライアント環境を用意に構築・管理できます。すでに販促ツールとして活用しているパンフレットで使っているイラスト素材をベースに、動画としてダイナミックにサービス内容を表現したいとご依頼をいただき制作しました。
KDDIのセキュリティ緊急対処サービス / KDDI株式会社様
https://www.humancentrix.com/works/casestudy-1811-007?fillter=1
大手通信会社のKDDIが提供するセキュリティ対策について概要的な説明がされたアニメーション動画です。ウイルスの侵入を水際で防ぐのではなく、侵入を前提として検知と分析で対策することを進めたアニメーション動画です。未知の脅威の検知は難しいため、人手を組み合わせることで柔軟な分析が可能であり、通信を遮断してウイルスを封じ込めることで被害を最小限に留めることを目的としたセキュリティ対策を訴求しています。
「iMeeting-R」紹介動画 / NTTデータジェトロニクス株式会社様
https://www.humancentrix.com/works/casestudy-1808-003?fillter=1
クラウド型の会議室予約システムiMeeting-Rを紹介するアニメーション動画です。企業の総務・管理部門をターゲットに制作しました。動画冒頭ではピクトグラムによる具体的な数字を織り交ぜた課題提起を行い、後半からは芝居風動画やデモ動画を組み合わせることにより、実際の利用シーンを早期しながらシステムの使い勝手が理解できる内容になっています。展示会での放映やWeb掲載など様々なシーンで積極的にご活用いただいています。
アニメーション動画のメリット
上記にご紹介した動画コンテンツは、全編または一部でアニメーションが使用されています。アニメーション動画は「難しいことを分かりやすく伝える」ことに強みがあり、サービス内容が複雑なソフトウェア業界等で多く活用されるタイプの動画です。では、具体的にどういったメリットがあるのかを、実写動画との違いを交えつつご紹介します。
メリット1. 実写動画では不可能な表現ができる
実写動画では表現できる範囲が明確に決まっていますが、アニメーション動画なら表現方法は無限大です。現実には存在しない雲のキャラクターや物体を映像化したり、空を飛んだりといった非現実的な表現も思いのままに行えます。そうした表現方法が、時には実写動画よりもモノやサービスを強く訴求できるケースがあります。また、実写動画にアニメーションを加えることで人物の気持ちを整理したりと動画に深みを持たせることも可能です。
メリット2. 抽象的・複雑な内容も分かりやすく伝えられる
ビジネス向けのソフトウェア製品やクラウドサービスを始めとした無形商材は、製品・サービス内容が複雑かつ利用シーンが抽象的なものがほとんどです。従って、いかにして具体的な利用シーンを想起させるかが重要になります。その訴求のためにアニメーション動画を活用すると、抽象的かつ複雑な内容を分かりやすく伝えることができ、サービスへの理解度を深めることに繋がります。
メリット3. 物事を抽象化してイメージを膨らませられる
上記のメリットとは反対に、具体的な内容を抽象化できるのもアニメーション動画のメリットです。実写動画では人物や場所など、キャスティングやシチュエーションにイメージが引っ張られてしまい、固定概念が生まれる恐れがあります。アニメーション動画ならそれらを抽象的に表現することも可能であり、視聴ターゲットを絞り込めない場合や幅広いユーザー層を想定した動画コンテンツに仕上げられます。
メリット4. 映像の修正や変更に強い
実写動画は一度撮影すると、その後の修正や変更は難しくなります。編集で変更できる点は限られていますし、撮影し直すとなると費用に膨らみます。その点アニメーション動画は、変更点に合わせて作り替えることが可能なので、修正や変更に強いメリットがあります。特に、定期的に機能改修が加えられるクラウドサービス等の場合は、アニメーション動画を用いることで動画内容を素早く変更し、リリースできます。
アニメーション動画制作のポイント
アニメーションという表現方法から、実写動画を制作するよりも簡単そうとイメージされる方も多いでしょう。しかしアニメーション動画は、時として実写動画よりも制作プロセスが複雑になることがあります。では、アニメーション動画制作はどのようなポイントを意識すればよいのでしょうか?
ポイント1. 今後の修正や変更は予定されているか?
アニメーション動画だからといって頻繁に改修・変更するのは好ましくありません。そのため、動画制作後に修正や変更は予定されているか?を明確に計画した上で、それに適した表現方法を用いることがポイントになります。
ポイント2. 具体化するか?抽象化するか?
前述のようにアニメーション動画は具体化も抽象化もできます。このため、目的に応じてどちらの表現方法を選択するかが重要になります。どういった活用シーンが具体化・抽象化に適しているかは、当社ヒューマンセントリックスの豊富な制作実績を参考にしていただければと思います。
ポイント3. 特定のターゲット層に訴求するのか?
また、特定のターゲット層に訴求するものなのか、あるは万人向けに制作するものなのかによって表現方法が異なります。特定のターゲット層に訴求する場合はキャラクターなども活用でき、幅広い表現方法が選択できます。
いかがでしょうか?アニメーション動画はビジネスの様々なシーンでご活用いただける動画コンテンツです。目的に沿った動画制作ができれば、営業ツールなど様々な利用方法が期待できます。ビジネス動画制作に興味がある方は、アニメーション動画も含めた制作をご検討ください。
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