Wistia(ウィスティア)って何?YouTubeとの違いや使い方を解説

 2022.06.07  2023.07.31

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現在、BtoBで商品やサービスを紹介するために、動画を活用する企業が増えています。しかしYouTubeでは細かいアクセス解析が難しく、リードを獲得しづらいという難点がありました。そこで注目されているのが、効果測定に優れた動画配信プラットフォーム「Wistia」です。本記事ではMAツールと連携できるといったWistiaならではのメリットや、使用する際の操作手順、料金プランなどをくわしく紹介します。

Wistia(ウィスティア)って何?YouTubeとの違いや使い方を解説

Wistia(ウィスティア)とは?

Wistiaとは、米国のベンチャー企業Wistia社が開発した、BtoBに特化した動画配信プラットフォームです。当初は米国を中心に利用されていましたが、最近は日本でも多くの企業が活用しています。

Wistiaがほかの動画配信プラットフォームと違うのは、効果測定に秀でていることです。再生回数だけでなく、ヒートマップが表示されるので、「誰がどの動画をどのぐらい見たのか」「全部通して見た人の割合はどのぐらいか」「どの箇所がよく見られていて・どの箇所がよくスキップされているのか」など、詳細な視聴情報が入手できます。

また、「HubSpot」「Pardot(※)」「Marketo」といったMA(マーケティングオートメーション)ツールと連携できるので、リードの獲得や細かい分析が容易に行えます。「動画配信によってマーケティングにつなげたい」と考えている企業にとっては、最適なプラットフォームです。

※2022年4月7日より、Marketing Cloud Account Engagementへツール名が変更されています。本稿では、2022年4月時点でのWistiaにおける対象ツールの呼び名に則り、引き続きPardotと呼称します。
https://successjp.salesforce.com/pardot/beginner-guide

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WistiaはYouTubeとどう違う? 4つのメリット

一般的によく知られている動画配信プラットフォームはYouTubeですが、Wistiaとはどのような違いがあるのでしょうか。YouTubeに比べ、Wistiaの方が便利な点は4つあります。以下にくわしく紹介するので、比較する際の参考にしてください。

効果測定ができ、マーケティングに強い

Wistiaの最大のメリットは、YouTubeなどほかの動画配信プラットフォームに比べ、正確で細かい効果測定ができることです。YouTubeでは詳細なアクセス解析が難しいですが、Wistiaでは「誰が・どの動画の・どの部分を・どのくらい見たか」をトラッキングする機能があり、詳細なデータを把握できます。

それだけでなく、ABテストまで実施可能です。このテストでは、同一内容の動画を2パターン作り、視聴者に見せ、反応の違いを比較します。

テストしたい2つの動画の埋め込みコードを貼り付けるだけで、自動的にテストを開始できるので、操作も簡単です。テストによって得られた各動画の「再生回数」「エンゲージメント数」といったデータは、「サムネイル・CTA・動画の長さ」などを改善する際に役立ちます。

また、「メールアドレスを入力してくれたユーザーだけが視聴可能になる」など閲覧制限をかけることもできます。加えて、動画内のフォームやCTAの設置も自由です。

さらに後述のように、適切なタイミングで外部ツールと連携することにより、ユーザーを直接商品やサービスに誘導しやすいのも大きなメリットです。

ほかのマーケティングツールと連携できる

Wistiaには元々、Pardot・Marketo・HubSpotという3つの有名MAツールと連携できる機能が搭載されています。Google Analyticsといったほかのマーケティングツールとの連携も可能です。

MAツールとの連携により、「先述した視聴データのトラッキング」や「連絡先情報の収集」といったさまざまな便利な機能を使えるようになります。

連携の設定は簡単で、操作時間はわずか5分ほどです。例えばPardotの場合、管理画面の「コネクターの追加」より「Wistia」を選択し、WistiaのAPIパスワードを入力するだけで連携が可能になります。

広告表示がない

YouTubeでは頻繁に広告が入るため、ユーザー側がせっかく視聴してくれていても、途中で動画が途切れてしまう場合も少なくありません。一方、Wistiaでは動画再生中には一切広告表示ありません。ユーザーに最後まで集中して視聴してもらいやすくなります。また、広告の内容に興味が移って、競合他社に流れていく可能性も減らせるでしょう。

加えて、「1つの動画が終わると、チャンネル内の違う動画が自動再生される」などの機能もあります。これらによって、自社の商品・サービスについてますます知ってもらえる機会を増やしていけます。

カスタマイズが可能でデザイン性に優れている

YouTubeではサムネイルなどのカスタマイズには制限がありますが、Wistiaでは「サムネイル・再生ボタン・動画プレイヤー」などを自由にカスタマイズできます。例えば、再生ボタンなどの色を企業のカラーに合わせることで、より統一感のある動画に仕上げられるでしょう。

また、長い動画であればチャプターで区切って視聴しやすくしたり、企業のマークやリンクを埋め込んだりも可能です。動画をアップする際にこうした工夫を取り入れれば、視聴数・リード数をより効果的に増やしていけます。

Wistiaの使い方

では、実際にWistiaで動画を公開するときの、具体的な手順について紹介しましょう。

  1. Wistiaにアクセスし、アカウントのセッティングからAPIパスワードなど必要な情報を登録します。
  2. Wistiaのプロジェクト内にコンテンツをアップロードします。
  3. 動画のアップロード後、画面左のカスタマイズメニューから、動画プレイヤーやサムネイルのカラー、動画の閲覧制限などの設定を行います。
  4. アップロードした動画は、自社サイトへの埋め込みも可能です。メディアページの「埋め込みと共有」で、埋め込み方法に合わせたコードを生成し、自社サイトへ埋め込みます。

※埋め込み作業が完了した後でも、カスタマイズの変更は可能です。変更した箇所は、どこに埋め込まれていてもすべて自動で更新されます。

Wistiaの料金プラン

Wistiaには無料プランと2種類の有料プランがあります。それぞれについてくわしく紹介しましょう。

無料プラン

お試しで使いたい人におすすめのプランです。無料ですがビデオやポッドキャストなどすべての標準機能がそろっており、ABテストも行えます。ただしアップできる動画はポッドキャストを含めて3本です。また、「1チャンネルのみ作成可能」「チャンネル登録者数は250人まで」「ビデオプレイヤーに独自のブランディングは行えない」などの制限があります。

プロ

1ヶ月あたり99ドルの、標準的なプランです。無料プランとの違いは、「10本まで動画をアップ可能」「ビデオプレイヤーに独自のブランディングを施せる」などです。また、1動画につき1ヶ月あたり25セント追加料金を支払うことで、動画やビデオファイルの追加が行えます。

アドバンス

さらに高度なマーケティングを行いたい企業向けのプランです。費用の詳細は問い合わせる必要があります。

アップできる動画は一気に100本まで増え、チャンネル登録者数上限は250以上に解放され、チャンネルも複数所有可能になります。また「HubSpot・Pardot・MarketoといったMAツールの1つと連携し、FacebookやGoogleとも結合するサービス」などまで完備しており、サポートも他プラン契約者よりも優先的に受けられます。

出典:「Wistia Pricing - Pick a Plan to Grow Your Business With Video

まとめ

動画は写真とテキストの組み合わせより、はるかにたくさんの情報を伝えられるため、現在は多くの企業が商品・サービスなどのPRに動画を活用しています。Wistiaで動画活用を行えば、MAツールとの連携により細かいアクセス解析が行え、より有効なマーケティングを行えます。

そのためには、多くの人に興味を持ってもらえる動画を制作することも大切です。ヒューマンセントリックスは、数多くの商品・サービスの動画に加え、企業のブランディングプロモーション動画も手がけてきました。動画制作・配信についてお悩みなら、ぜひご相談ください。

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