動画広告プラットフォームとして注目度が急速に高まっているのがインスタグラム(Instagram)です。
サイバーエージェントが運営するオンラインビデオ総研は、デジタルインファクトと共同で国内動画広告市場の市場動向調査を行い、その結果、2018年のスマホ動画広告市場は前年比43%増の1,536億円となりました。これは動画広告市場全体の85%を占めているとのことです。広告商品別では、動画コンテンツの間に挿入/表示される「インストリーム広告」と、サイトやアプリのコンテンツの途中に設置された広告枠に表示される「インフィード広告」が、それぞれ4割前後の割合を占めています。
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インスタグラムで扱える動画広告はインフィード広告に分類されるものです。本稿では、大注目のインスタグラム動画広告についてご紹介しますので、この機会にマーケティング施策の1つとして活用してみてください。
インスタグラムってどんなSNS?
インターネット/スマートフォンユーザーにとってSNSが切り離せない存在となった中、急速な成長を遂げたのがインスタグラムというSNSです。現在の国内ユーザー数は、月間アクティブユーザーベースで2,900万人となっており、すでにFacebookを上回っています。世界の月間アクティブユーザー数は10億人と、世界的に利用されているSNSの1つですね。
インスタグラムの特徴は「撮影した写真を加工し共有する」ことであり、インスタグラム独自の「フィルター」と呼ばれる加工フォーマットを使用し、写真を綺麗に加工することで誰でも簡単にお洒落な写真をSNS上にアップできます。ちなみに2018年3月時点での国内アクティブユーザー数が2,000万人だったので、わずか1年足らずで900万人も増加しています。
特に最近では2016年8月にスタートした、24時間で投稿した写真や動画が消える「ストーリーズ機能」の人気が高まっており、日本では1日700万件以上のストーリーズが日々投稿されています。
インスタグラムの動画広告とはどんなもの?
インスタグラムでは動画広告の他に写真広告、カルーセル広告、ストーリーズ広告という4種の広告フォーマットを提供しており、ビジネスの目的ごとにそれぞれの広告を使い分けることができます。いずれの広告でも、インスタグラムには以下のような共通の特徴があります。
多彩なターゲティング
インスタグラムはFacebookグループ傘下なので、Facebookユーザーの情報をもとに広告配信設定が可能なので多彩なターゲティングを実現しています。地域、年齢、性別はもちろん興味関心や行動、言語といった情報や、既存の顧客データを用いてカスタムオーディエンスを活用することも可能です。
目的とCTA
インスタグラム広告では目的と選択をすることができ、それにともなって適切なCTA(Call to Action)を設定することが可能です。CTAとはボタンやリンクなど、ユーザーにとってもらいたい行動に誘導する施策を意味します。インスタグラム広告ではビジュアル面が重視されると考えられがちですが、広告出稿に際し目的とCTAにもこだわらないと十分な成果は上げられません。
ハッシュタグ
ハッシュタグとは「#(シャープマーク)」の後に任意の言葉を付け加えることで、同じハッシュタグをつけて投稿されたコンテンツが自動的に区別されるという機能です。SNS上でショッピングをしようと考えるユーザーの中には、ハッシュタグで検索をかける人が少なくありません。そのため、インスタグラム広告を出稿する際にハッシュタグを使用すると、それを見たユーザーが同じハッシュタグを使ってくれれば、より広範囲にリーチできる可能性があります。
インスタグラムにおける動画広告では、これらの特徴をあわせ持った上で動画コンテンツをインフィード広告として配信でき、クリエイティブな映像でユーザーを楽しませつつ高い広告効果を生み出すことができる媒体です。インスタグラムの動画広告では正方形フォーマットと長方形フォーマットの2種類が選べるようになっており、さらに次のような特長があります。
- ファイルフォーマット:推奨タイプはMP4またはMOVだが、ほとんどのファイルフォーマットに対応
- 最大ファイルサイズ:4GB
- 動画の最小解像度:正方形(600×600px)、長方形(600×315px)
- 動画のアスペクト比:正方形(1:1)、長方形(1.91:1)
- 動画に必要な秒数:1秒~120秒
- 説明文の最大文字数:2,200文字
- 説明文の最大ハッシュタグ数:30
※配置をInstagramフィード、広告の目的をリーチにした場合の仕様
インスタグラムでの動画視聴時間は年々増加傾向にあるため、動画広告プラットフォームとして急速に成長しており、今後もその成長から目が離せません。
そもそも、動画広告はなぜ流行っているのか?
デジタルマーケティングを実施するにあたって、動画広告は今やWebサイト運営と同じくらい重要な位置づけにあり、デジタルマーケティングに積極的な企業はSNSやYouTubeなどを活用し、必ずと言ってよいほど動画広告を展開しています。そこには、時代背景に紐づけられて様々な理由があります。
一番の理由はネットワーク回線やモバイルデバイスの進化にともない「スマートフォンでの動画視聴時間が劇的に増加した」ことです。MMD総研が15~69歳の男女10,000人を対象に実施した動画配信サービスの利用と通信キャリアの選択における調査によれば、スマートフォンでの動画視聴率は全体70.6%と非常に高い数値をマークしており、10代にいたっては90.6%のユーザーがスマートフォンで動画視聴を日常的に行っています。
しかも、スマートフォンで動画視聴をしていると回答した7,059人を対象に1日あたりのスマートフォンでの動画視聴時間をたずねたところ、「7時間以上」が2.0%、「5~7時間未満」が1.8%、「3~5時間未満」が5.2%、「1~3時間未満」が20.9%、「30分~1時間未満」が18.8%、「30分未満」が51.3%という結果に。つまり半数に近いユーザーが、1日に30分以上は動画視聴を行っていることになります。
この調査結果だけでも、デジタルマーケティングにおいて動画広告が如何に重要な位置づけにあるか理解できます。皆さんもこの機会に、動画広告およびインスタグラムでの配信にぜひチャレンジしてみましょう。動画制作に関してはヒューマンセントリックスにお問い合わせいただければ嬉しいです。
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- 動画マーケティング
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