1日の中で動画を見ないという方はかなり希少でしょう。インターネットインフラの高速化と、スマートフォンの普及によって動画は私たちの生活にとって身近な存在になっています。十数年前ならブラウン管越しに映像を見ることが当たり前でしたが、今ではいつでもどこでも好きな映像をインターネット動画として楽しめます。
近年ではこの動画を活用したマーケティングが主流になりつつあります。サイバーエージェントとデジタルインファクトが共同で行った調査によれば、2017年のスマートフォン動画広告市場は前年比190%と2倍近く成長していることから、その勢いは計り知れます。
「動画マーケティング」と聞くとBtoC(企業対消費者間)商品で活用されているイメージがありますが、実はBtoB(企業間)ビジネスにおいても大変有効なマーケティング施策の一つとして注目を集めています。
そこで今回は、BtoBの動画マーケティング手法を解説していきます。
Webサイトへの埋め込み動画マーケティング
動画を展開する際に、真っ先に思い浮かぶ手段が自社Webサイトへの埋め込みではないでしょうか。
これはインターネット上にコンテンツを公開することで、ユーザーの自発的な情報収集活動を利用して製品やサービスを訴求し、購買へと誘導するという手法の一つでコンテンツマーケティングと呼ばれます。
BtoBビジネスの購買担当者はインターネットで製品やサービスは決定しないだろう、と考えられがちです。しかし実際には、60%近くのBtoB企業のユーザーが営業に会う前のインターネット情報収集にてほとんどの意思決定がされていると言われています。また、製品やサービスの購入前に89%ものユーザーがインターネットを検索して情報収集している実情があります。
つまり動画コンテンツをWebサイトに埋め込むことで自社製品やサービスについて深く検討してもらえるということになるのです。
展示会やセミナーでの動画マーケティング
近頃浸透している動画マーケティングによるプロモーションといえば展示会やセミナーでの動画コンテンツ活用です。企業のイメージ動画を繰り返し流していることもあれば、特定のセッションで製品やサービスを訴求するための動画コンテンツを流すこともあります。
展示会やセミナーでの動画マーケティングの利点は、来場者の反応をダイレクトに受け取れるという点でしょう。来場者がどういったことに興味を持っているかが明白なるため、その後のマーケティング施策に繋げていくことができます。
使用した動画コンテンツはそのまま営業資料やWebサイトやソーシャルへの展開することも可能です。
メールを活用した動画マーケティング
某アウトレットパークでは動画マーケティングの一環として、お客様向けのメールに動画コンテンツを張り付け配信しています。今までメールマーケティングというとテキストや静的なHTMLが一般的でした。そして多くのユーザーは、日々あらゆるサイトからメールマガジンが届いており、ほとんどが開封されないメールとして埋もれていきます。
この企業は、日々たくさん来るであろうメルマガとして埋もれることを防ぐために動画をメールで配信しています。その結果、開封率やクリック率は大幅に向上し動画の再生完了率も70%改善されるという結果を得ることができました。
メールを活用したマーケティングといえばテキストコンテンツが主流でしたが、動画コンテンツを使用することで今までと違ったマーケティングが展開できるでしょう。
ソーシャルメディアを利用した動画マーケティング
BtoBビジネスにおいても動画マーケティングを実践する上で是非とも活用したいものがソーシャルメディアでしょう。世界的な動画プラットフォームのYouTubeをはじめ、TwitterやFacebookなどの主要ソーシャルメディアでは多彩な動画広告オプションを提供しています。まずは各ソーシャルメディアの特徴を確認しましょう。
YouTube
Googleが母体となっている世界的な動画共有中心のソーシャルメディアです。月間アクティブユーザーは世界で15億人を超え、世界人口の5人に1人は毎月YouTubeを視聴していることになります。皆さんがソーシャルメディアで動画マーケティングを展開しようと考えたとき、真っ先に検討するのがYouTubeでしょう。ユーザーは動画視聴を目的としてYouTubeにアクセスしており、そこで目につく動画を配置することにより自社の動画コンテンツを視聴してもらえる可能性が増えます。動画広告オプションも豊富なので、ターゲットに効率良く動画を届けることも可能です。
140文字の字数制限があり好きなことを好きなときに「つぶやく」というのがTwitterの特徴です。国内の月間アクティブユーザー数は4,500万人を超えており、世界的に見てもここまでTwitterが流行っている国は日本だけです。もちろんTwitterでは動画コンテンツを投稿することも可能なので、企業アカウントから様々なマーケティングが展開できます。Twitterは拡散力がとても高いソーシャルメディアなので、魅力的な動画コンテンツを発信するとブランドイメージの向上につながります。
国内の月間アクティブユーザー数は2,800万人と少なめですが、世界では20憶人以上がアクセスするソーシャルメディアです。ジャンルを問わなければ最もユーザー数が多いソーシャルメディアはこのFacebookでしょう。Facebookの特徴は動画広告オプションにてマーケティングを効率良く行うための、精巧なセグメント機能が備わっていることです。ターゲットとなるユーザーをセグメントし、そのセグメントに向けて集中的に動画を配信することができます。
Instagramは、「インスタ映え」が流行語になるほど国内で急速にユーザーを拡大しているソーシャルメディアです。月間アクティブユーザー数は国内で2,000万人を超えています。Instagramは写真共有中心のソーシャルメディアなので、動画マーケティングでは高いクリエイティブが欠かせません。
これらのソーシャルメディアで動画マーケティングを展開する場合は、企業アカウントから直接動画コンテンツを投稿する方法と、動画広告オプションを使用するという方法があります。前者は配信コストがかかりませんし自由に配信できます。後者は特定のターゲットに動画コンテンツを見せたいというときに有効です。
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動画マーケティングはなぜ優れているのか?
以上のように動画マーケティングには様々な手法があります。これらの適宜展開することで、従来のマーケティングよりも効果の高い施策が行えるでしょう。では、動画マーケティングはなぜ優れているのでしょうか?
まず情報伝達の多さが起因しています。動画コンテンツは1分間の再生でWebページのテキスト3,600ページ分の情報量に匹敵します。訪問してきたユーザーに対して何ページも読んでいただかなくても、数分で製品やサービスの紹介や特徴などを訴求することが可能です。情報伝達力のあるコンテンツが動画なのです。
さらに動画コンテンツは他のコンテンツに比べて目が留まりやすいという特徴があります。如何なるマーケティングでもまずユーザーが少しでも興味を持ってくれないと始まりません。そのため動画コンテンツでマーケティングを展開することで、目に留まりやすいコンテンツにて情報を刷り込むというメリットがあります。
皆さんの会社では現在、どういったマーケティングに取り組んでいますか?もしもまだ商品・サービス動画制作やプロモーション動画制作によるマーケティングを実施していないのなら、当社ヒューマンセントリックスまでご相談ください。動画企画から制作、納品後のアドバイスまで一気通貫でサービスを提供させていただきます。
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