デジタル上での認知拡大や販売促進として、コンテンツマーケティングはすでに定着しています。今や「一社にひとつWEBサイト」が当たり前で企業ブログなどを通じてコンテンツをユーザーに届けることで様々な施策を展開できます。
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では、コンテンツマーケティングとして動画はどれくらいの効果があるのでしょうか?
まずは動画が持つ情報力に着目してみましょう。ユーザーエクスペリエンス(顧客体験)のデザインを手掛けているbtrax社が紹介しているいくつかの統計によると、1分間の動画にはWEBサイト3,600ページと180万言語分の情報量があり、動画を視た後の方が商品の購入率が64%向上するそうです。
例えばあなたが警察官で一人の容疑者を追っているとしましょう。テキストでその容疑者の特徴を得るよりも、動画で容疑者のことを事前に確認していた方が良いと思いますよね。これは動画から得られる情報量が圧倒的に多いことを意味します。
この他にも動画が持つ価値を科学的に裏付けた情報がいくつもあります。動画配信プラットフォームが生活に定着した今、動画を活用したコンテンツマーケティングは今最も取り組むべき施策と言えるでしょう。今回は、動画を活用したコンテンツマーケティングを成功させるポイントについてご紹介します。
コンテンツマーケティングの本質を捉える
そもそもコンテンツマーケティングとは製品やサービスの特徴を明確にしてそれに応じたマーケティングを実施し、ユーザーにコンテンツを気づいてもらうための有益な情報を発信するものです。その結果として、認知拡大やブランディング、売上拡大といった成果に結びつきます。
この本質を捉えているか否かでコンテンツマーケティングの効果が大きく変わります。「受け身のマーケティング」であることを理解して、如何にユーザーを理解して誘導するかを設計するかがとても重要です。
「コンテンツマーケティングとは」に関する詳細情報をご確認ください!
コンテンツマーケティングにおける動画の位置づけ
本稿を読まれている方の中にも、社内ですでに企業ブログやSNS運用などのコンテンツマーケティングを展開しているケースが多いでしょう。そこに動画というコンテンツをミックスするということは「動画一本で行く」ことではありません。皆さんがそれまで作成したコンテンツは会社の資産です。どんなにアクセス数が少ないコンテンツであったとしても、それを求めるユーザーがいる限りSEO(検索エンジン最適化)の観点から必ず価値はあります。
ですので、これまでのコンテンツマーケティングに加えて動画もミックスして、複数のコンテンツを配信し続けることをおすすめします。その方がユーザーのニーズに応えやすく、コンテンツごとに特徴を活かした施策を展開できるからです。
実際に弊社ヒューマンセントリックスは動画制作会社ですが、ご覧いただいているようにテキストによるコンテンツマーケティングも実施しています。大切なのは「マーケティングミックス」を実施することです。
市場やユーザーのニーズに最大限応えられるよう、動画はもちろん複数のコンテンツを配信するための環境を整えましょう。
動画の影響力を理解する
コンテンツマーケティングに動画を取り入れることについて理解いただきたいことは動画が持つ絶大な影響力です。先述の通り動画には圧倒的な情報力があるため、効果が高い反面ユーザーの感情を負の方向に揺さぶられやすいというリスクもあります。
たとえば2年前には、日本国内の動画マーケティングにおいて炎上が多発しました。実際に海外メディアでは「日本の動画広告で炎上が続出している」というニュースが度々流れています。
これは動画活用の目的を「バイラル」に固執していることが原因として考えられます。バイラルとは爆発的に拡散されることであり、その結果はSNS上のシェア数で確認できます。動画が拡散されるということは幅広い層にリーチできることを意味しますが、バイラルを意識するあまりインパクトだけを重視した動画を制作してしまい、結果として炎上に繋がるケースが少なくありません。
影響力が強いからこそ、慎重な設計でブランドイメージを低下させないような動画を制作する必要があります。
適切な配信プラットフォームを選ぶ
企業ブログを運営しているからといって、必ずしもそこに動画を掲載すればよいというものではありません。アクセス数が少ないような企業ブログであれば、動画を視聴してくれるユーザー母数がそもそも少なくなってしまうため十分な効果を得られない可能性もあります。そこで、制作する動画によって適切なプラットフォームを選ぶことも大切です。
認知拡大ならSNSやYouTubeなどの動画広告を利用したり、法人アカウントから動画を配信するなどが有効です。そこから企業ブログへのアクセス数が増えることで、コンテンツマーケティング全体としての効果を高めていけるメリットもあります。
動画制作会社を慎重に選ぶ
動画制作で内製するのは難しいので、多くの場合が動画制作会社に依頼します。このとき重要なのが適切な動画制作会社を選ぶことです。コンテンツマーケティングを実施する企業の努力はもちろんのこと、依頼する動画制作会社によっても成否は大きく分かれます。
動画制作会社を選ぶポイントは細かいので「動画制作会社の選び方を7つのポイントで解説」にてそのポイントを知っていただきたいと思います。
事例に学ぶ
事例ばかりを参考にして自社独自の動画マーケティングを展開できていないという「事例信者」になることは好ましくありませんが、一部参考にする程度ならばどんどん事例を見ていくのもよいでしょう。たとえばユニークな事例として、メルセデスベンツ日本とスーパーマリオのコラボレーションがあります。
メルセデスベンツ日本がマリオとコラボした理由は、新発売する自動車のターゲットである40代以下の顧客層が持つ「ベンツは高い」というイメージを払拭するために、30代の日本人に親しみが深いスーパーマリオを起用したことで来店促進を狙ったというものです。
その結果として40代以下の顧客層の来店促進に成功し、かつスーパーマリオとコラボしたということで話題になり様々な自動車メディアで取り上げられました。
この他にも、「熱い人」として知られる松岡修造を起用して小学生の運動会を応援したCCレモンの動画マーケティングもユニークな事例です。動画内容は徒競走が苦手な小学生に対し、運動会本番に向けて松岡修造がレッスンしたり熱いメッセージを送るというドキュメンタリー形式の動画です。
CCレモンに関する紹介は無いものの、小学生が頑張る映像に我が子を重ねて目頭が熱くなった親も多いでしょう。ブランドイメージを向上する動画としてはかなり効果があったはずです。
https://www.youtube.com/watch?v=AJvR2k734Rg
コンテンツマーケティングに動画活用を
今回は動画を活用した動画マーケティングの成功ポイントについて6つご紹介しました。
しかし、動画でコンテンツマーケティングを成功させるためのポイントは想像以上に細かく、本稿で伝えきれるものではありません。弊社ヒューマンセントリックスでは、基本的なポイントから言葉では表現しづらいポイントまで、14年間に渡る動画制作のノウハウを蓄積しています。コンテンツマーケティングに動画を活用する際は、ぜひ弊社までご相談ください。
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- 動画マーケティング
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