YouTube等の動画プラットフォームをはじめ、ソーシャルメディアや会社ホームページなど、ネット上のいたるところで動画を活用したマーケティングが展開されています。最近ではBtoB企業やECサイトにて動画を活用する事例も増え、動画マーケティングは時代の潮流として注目されています。
しかし、この動画を活用したコンテンツマーケティングをどのように成功に導くのかを理解していない企業も多く、まだ黎明期の域を出ていない状態とも言えるでしょう。
本稿では、「動画マーケティングで効果をあげるためにはどうすれば良いのか?」というストレートな疑問に対して、知っておきたいポイントについてご紹介します。
ユーザーに見てもらうための動画作り
自社ホームページで動画を作成する際には、尺などを気にせず自由に動画を作成する方が多いものです。
しかし、ソーシャルメディアなどを活用することを検討する場合には注意が必要です。なぜなら動画が拡散されるプラットフォームは、ソーシャルメディア上のタイムラインが主流になっているからです。従って動画を作成するにあたり、タイムラインでの数秒から数十秒でいかにユーザーに興味を持ってもらうかが重要なポイントになります。
さらに、その興味を継続させるために最後まで動画を見てもらい、次のアクションへ繋げるための動画作りが必要です。そのため時にはソーシャルメディア専用の動画作成なども行います。
動画時間が短くする
動画作りでは「せっかくだから」といって、あのシーンやこの商品も動画に盛り込みたくなる方が多くいらっしゃいます。訴求ポイントが多ければ多いほどその傾向は強くなることでしょう。しかし、ソーシャルメディアのタイムラインにおいてユーザーが動画を視聴する時間は限られています。
ユーザーの興味を惹くことに成功しても、飽きさせないために動画をコンパクトにすることがポイントです。ストーリー性のある動画だとしても、ソーシャルメディアのタイムラインで配信する場合は再編集して短くすることも検討しましょう。
動画サイズに注意する
動画ではテレビやソーシャルメディアのタイムラインのイメージから横長の4:3や16:9をイメージする方も多いでしょう。しかし、ここ数年程度で急激に縦長の動画が浸透しています。
その背景には、ユーザーがスマホで動画を撮影する機会が増え、縦長動画への親しみが深くなっていることが考えられます。特にソーシャルメディアのタイムラインで流れる場合は、縦長動画の方が画面を独占することができるため、動画サイズは制作会社と相談しながら検討すると良いでしょう。
既存の素材を使用する
動画作りと聞くとコストがかかるイメージが強いでしょう。そのイメージが動画マーケティングのボトルネックになっていることが多いようです。ただし、活用できる既存の素材があればそれを使用したり、再編集したりした動画から作ってみることをおすすめします。
また、動画マーケティングでは複数の動画を作り効果検証を行うことも大切なので、そうした視点から考えてもコストを極力削減する動画作りに取り組むことがポイントです。
次のアクションを促す
ソーシャルメディアのタイムラインは仕様上、動画よりも画像の方がサイト遷移に繋げやすい傾向があります。だからといって、動画では次のアクションに促すのが難しいかといえば、それは間違いです。動画の最後に次のアクションを促す仕組みを入れることで、サイト遷移に繋げ、しっかりとマーケティング効果を上げることができます。
こちらの「動画マーケティングとは?その効果を解説」記事で動画マーケティング効果についてもっとご参考にしてください。
動画の拡散方法
動画マーケティングでは、どのようにして効率的に動画を露出して、拡散していくかを検討することが大切です。さらに、その結果を確認しながら調整を加えていくことも動画マーケティング成功のポイントになります。
ソーシャルメディア広告の活用
動画の拡散方法として最も効率的な方法が「ソーシャルメディア広告」を活用することです。これは、各ソーシャルメディア上で提供される広告サービスであり、通常の動画配信とは違いターゲットを絞って動画を配信できるのがポイントです。広告コストはかかりますが、効率良く狙ったターゲットに動画を配信できるため、マーケティング効果を高めることができます。
適切なターゲットを設定する
ソーシャルメディアで動画広告を配信するにあたり、注意すべきなのは適切なターゲットを設定することです。ソーシャルメディア広告ではエリアに加えて年齢・性別・属性などのセグメントを細かく設定し、商品やサービスを求めているであろうターゲットに動画広告を配信できます。しかしセグメントが詳細すぎると、配信するユーザー母数が少なくなってしまうため、類似オーディエンスを作成して適切なターゲットを設定することが大切です。
複数動画でリアクションをテスト
同じ商品やサービスを扱う動画であったとしても、動画の内容や設定するターゲット、配信するタイミングなどの要素によってユーザーの反応は変わります。そのため、動画の構成や構図を入れ替えたもの、「つかみ」だけを変えたものといった複数の動画を用意し、それぞれのリアクションをテストすることをおすすめします。
ソーシャルメディアごとの特性を理解する
動画拡散にソーシャルメディアは欠かせない存在です。中でも、2つのプラットフォームに同時配信が行えるFacebookとInstagramは、効率的に動画拡散が狙えます。現在、動画の拡散率が最も高いのはInstagram Storiesですが、すべてのケースに当てはまるわけではありません。
Facebookの方が効率的な場合もありますし、他のソーシャルメディアで動画を配信する方が良い場合もあります。動画配信を始める前に、ソーシャルメディアごとの特性を理解し、どのプラットフォームを活用するかを考えることが大切です。
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動画にコンバージョンポイントを取り入れる
動画マーケティングを実施する上で最も大切なことが「最終的なコンバージョンを作る」ということです。動画をしっかりと売上に繋げていくためには、動画にどういったコンバージョンを組み込むかにかかっています。
動画を2つに分ける
動画マーケティングにおいてコンバージョンを作るには、「認知目的の動画(ブランディング)」と「コンバージョン目的の動画」といったように動画を2つに分けることが効果的です。
認知目的の動画において、視聴時間が30秒以上のユーザーを潜在顧客として選別して、動画の構成を変えたコンバージョン目的の動画をターゲットに配信します。こうすることで、コンバージョンをしっかりと作り、売上に繋げていくことができます。
KPIを設定する
KPIとは、動画マーケティングにおける目標を達成するための評価指標です。よく動画視聴数だけをKPIとして設定しているケースがありますが、視聴されただけでは商品やサービスが認知されたかは測定できず。どれだけ購入に繋がったかもわかりません。そのため、KPIを細かく設定していき、動画マーケティングの目標達成に向けて施策を評価していく体制を整えることが大切です。
動画マーケティングは継続が大切!
動画マーケティングを初めて間もない頃は、すぐに効果が表れずコストがかさむことも多くなります。しかし、動画作りのポイントや拡散方法をしっかりと検討するなど、動画マーケティングにおけるポイントをしっかりと抑えることで、その効果を徐々に高めていくことが可能です。
そうして動画マーケティングのノウハウを積み上げていけば、どんな商品やサービスでも売り込める戦略が実行できるようになります。
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