オンラインセミナーの実施を検討しているものの、どのように運営すればよいのかと悩むケースは少なくありません。オンラインセミナーを開催すること自体は難しくありませんが、成果につながる運営を行うのにはコツがあります。
本記事では、オンラインセミナー運営のメリットと併せて、失敗しないためのポイントも解説しましょう。
今注目のオンラインセミナー運営とは
オンラインセミナー運営とは、自社でインターネットを介したセミナーを開催することを指します。弊社もオンラインセミナー運営をサポートするサービスを提供していますが、最近特に注目されていると肌で感じています。近年では、多くの企業がさまざまな目的のもと、オンラインセミナーを積極的に運営しています。
従来のセミナー運営といえば、用意した会場へ参加者を集めるスタイルがほとんどでした。ただ、この方法では近隣の方しか参加できず、何より会場の手配や調整に時間とコストを費やしてしまいます。
一方、オンラインセミナーであれば、会場は不要です。全国どころか、海外からも参加者を募ることができ、パソコンやスマートフォンで気軽に参加してもらえます。
まさに、誰もがインターネットを利用するようになった、現代に即したセミナーの在り方と言えるでしょう。また、オンラインで開催するセミナーには、手間やコストを軽減できる以外にも、さまざまなメリットがあります。次章では、さらなるメリットを解説しましょう。
オンラインセミナー運営がもたらすメリット
今までに比べて、手軽かつ低コストで開催できるだけが、オンラインセミナー運営のメリットではありません。「リード獲得」や「企業としての認知度・イメージの向上」「リードスコアリングが可能となる」など、さまざまなメリットがあります。
マーケティング活動として有効
まず、オンラインセミナーはマーケティング施策の一環として取り組め、リードの獲得が期待できます。セミナー参加の有無は、参加者本人が決めるため、自社の商品やサービスに興味がある方が中心に集まるからです。
自社の顧客とするためには、確度の高い顧客にアプローチしなくてはなりません。自社の商品やサービスに興味がない顧客にアプローチしても、時間を無駄にしてしまいます。モチベーションの高い顧客であれば、効率よく商談を進められ、成果につながります。
例えば、「自社の商品やサービスの利用により、どのような悩みを解決できるのか」伝えるセミナーを開催するとしましょう。この場合、集まってくるのは特定の悩みを解決したい方、商品やサービスに興味がある方に絞られます。
多少なりとも、自社商品やサービスに興味がある人が集まるため、効率的に見込み客を獲得できるのです。
ブランディングに有効
セミナーで、参加者にとって有益なナレッジを提供できれば、企業の認知度やイメージを向上させられます。認知度やイメージが向上すれば、自社によりよい印象を抱いてもらうことができ、商品やサービスの購入につながる可能性があります。
認知度やイメージを向上させる施策としては、テレビCMをはじめとしたプロモーションが代表的です。ただ、テレビCMをはじめとした広告を用いるプロモーションには、莫大なコストがかかります。
しかも、このようなプロモーションは費用対効果があまりよくありません。不特定多数の目に留まるため、認知度向上は期待できますが、すぐ購買に結びつくわけではないのです。
一方、オンラインセミナーであれば、費用を抑えて効果的なブランディングが可能です。認知度やイメージを向上させつつ、獲得したリードを育てて成果につなげられるのは、大きなメリットと言えるでしょう。
リードスコアリングが可能
オンラインセミナーでアンケートを実施すれば、参加者のさまざまな情報を取得できます。法人を対象とするセミナーであれば、年商や従業員などを、個人が対象なら年収や家族構成、興味のある分野などの情報を得られます。
これらに限らず、設問次第ではより多くの情報を得られるでしょう。そこで得た情報に基づき、参加者のリードスコアリングを行えます。
リードスコアリングでは、見込み度合いに応じて参加者を分類します。これによって「見込み度合いが高い参加者に対しては、速やかなアプローチで成果につなげる」「点数が低い参加者はステップメールなどで少しずつ育成していく」といった顧客ごとに的確な戦略を展開できるようになっていきます。
スコアリングを行うには、そもそもリードをたくさん集めなくてはなりません。オンラインセミナーであれば多数の参加者を募れるため、一度にたくさんのリードを集められ、アンケートによりスコアリングも実施できます。
共催セミナーなどで集客力向上が見込まれる
他企業との共催セミナーであれば、さらなる集客効果へつながります。自社の顧客や見込み客以外の層を集客でき、新たな顧客として獲得していける可能性が高まるのです。
オンラインセミナー運営ができれば、共催してくれる企業も募りやすいでしょう。オンラインセミナーには多くの魅力がありますが、準備やノウハウも必要なため、自社での開催に踏み切れない企業も少なくありません。
セミナーを運営できるノウハウがあれば、それを武器に他企業に共催を持ちかけられます。アプローチした企業からは感謝され、集客力向上も見込めると、メリットしかありません。
他企業と共催するときは、役割や費用負担の分担をきちんと取り決めておきましょう。曖昧にしておくと、後々トラブルに発展する可能性があります。獲得したリードをすべて共有するのかどうかも、事前に取り決めておくとよいでしょう。
オンラインセミナー運営で失敗しないコツ
オンラインセミナー運営で失敗しないよう、いくつかのポイントを押さえておきましょう。以下に3つのポイントを記載しますが、共通するのは事前の準備が大切ということです。
集客戦略を立てておく
「セミナーを開催したいものの、参加者がまったく集まらない」というケースは少なくありません。このように、集客の段階でつまずくケースは多いため、集客戦略を事前に立てておきましょう。
よほど知名度の高い企業でない限り、自社サイト上でのみセミナー開催を呼び掛けても、高い集客効果は期待できません。メルマガやWeb広告、SNSなどを活用して、積極的に集客を進めましょう。
どの集客手法がよいのかは、企業によって異なります。例えば、公式SNSのフォロワーが多いのであれば、SNSでの告知が有効です。サイトへのアクセスが多いのであれば、サイトで告知を行い、なおかつWeb広告との併用も考えてみましょう。
段取りを設計しておく
開催までの段取りを設計していないと、行き当たりばったりになってしまいます。場合によっては、予定日に開催できない、といったことにもなりかねないため、きちんと段取りを組んでおきましょう。
開催までにやるべきことはたくさんあります。集客や参加リンクの発行、LPやバナー、アンケートフォームの作成などです。それぞれ、どの程度時間がかかるかを算出し、開催日から逆算して段取りを組み立てましょう。
アンケートの準備をしておく
オンラインセミナーをマーケティングの施策として行うのなら、アンケートの準備も必須です。アンケートの内容は、自社が求める成果に合わせて項目を考えましょう。
設問内容次第で得られる情報が大きく変わります。スコアリングにも関わってくるため、「どのような情報を得たいために、どのような項目を加えるのか」じっくり検討しましょう。
加えて、セミナーの参加者には「アンケートの設置場所や回答方法」などを、きちんと伝えておくことも大切です。セミナーの当日でもよいですが、事前にやり取りをする機会があるのなら、そのときにも伝えておきましょう。
また、セミナー当日には、「アンケートの入力をお願いします」と具体的な行動を促すことも忘れないでください。漠然と、アンケートを用意しています、と伝えるだけでは、実際の回答に移ってもらいづらいからです。
まとめ
オンラインセミナー運営はブランディングや販売促進に有効で、マーケティング施策として大きく期待できます。リードスコアリングにより、参加者を見込み度合いで分類できるため、効果的なアプローチも可能になるでしょう。また、全てがデジタルで処理されるため分析や営業フォローなどに関して時間をかけずに的確に行えることもメリットの一つです。
失敗しないためには、事前の準備が何より大切です。開催が間に合わない、必要な資料が用意できていない、といったことにならないよう、しっかりと準備をして臨みましょう。もし、オンラインセミナーを開催したい場合には弊社ヒューマンセントリックスヘ気軽にお問合せいただければ幸いです。
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