ビジネス動画でカバーできない要望に対して、ビジネスシネマを提案する…
2018年7月より、「ビジネスシネマ」事業を開始しました。
ビジネス動画のヒューマンセントリックスが、今なぜ、ビジネスシネマなのか…
7月2日に発表したプレスリリースでは、伝えきれない内容を本コラムで、紹介いたします。
座右の銘…「ビジネスは縁とタイミング」
5月のある日、株式会社ODD PICTURESの代表である高塚利恵から、メッセンジャーで
コンタクトがありました。ODD PICTURESは、2011年、日本とマレーシアの共同製作映画の
プロジェクトをきっかけに創業した映画制作プロダクションです。
映画作りの経験を活かし、物語でメッセージを伝えることをミッションとしている会社です。
ODD PICTURESが醸し出す感性、表現は、
国内外の映画祭でノミネート、受賞するほど優れたものです。
サンプルとして送ったもらった20分を超える作品を、2本ほど、視聴しました。
映画特有の繊細なタッチと、流れるようなカット割り、
ストーリー構成で見入ってしまいます。全く時間を感じさせません。
ビジネス動画は、2分以内という私の長年、語り続けてきたロジックが崩壊してしまったのか…
いや、崩壊していません。これは、ビジネス動画でなく、ビジネスシネマだから。
リクルートから、映画プロダクションに転身した高塚のキャリアとIT業界から、ビジネス動画の世界を創ってきた私のキャリアは、良く似ています。
映画、動画について未経験だった二人の、物の見方、手段としてのコンテンツのあり方などの感性、価値観は、非常に近く、最初の打ち合わせより、大いに盛り上がりました。
ビジネスシネマには、みんなが知っているような有名な俳優は出演していません。
しかし、見入ってしまうような演技力を出演者は皆、持っています。
もちろん、ギャラや肖像権の問題もありますが、それ以上に、有名な俳優でない故に、役者のイメージに引きずられることなく、脚本、構成と、演技力で、純粋に、伝えたい内容を表現できます。
高塚に、「なぜ、ヒューマンセントリックスに声をかけたのか・・・」
ざっくばらんに聞いたところ、「ODD PICTURESと全く別のビジネスモデルなので、補うことはあっても、バッティングすることはまずないと思う」という答えが返ってきました。
映画は作品であり、興行収入によっては、大赤字の場合もあります。
映画で培った表現技術、手法をビジネスの世界で展開していくためには、ODD PICTURESが、単独でドアノックして説明していくより、多くの企業に対して直接販売を展開し、実績豊富、お客様との関係も構築できている当社との連携が必要ということです。
振り返れば、お客様の要望に対して、ビジネス動画の範疇でないため、
残念ながら、スルーせざるを得ない案件は、多くありました。
理念を浸透させて、社員の行動を変える
主催者側がいくら説明しても、視聴者の心に深く刻み込むことができなければ、行動にはつながりません。ビジネス動画のメソッドで、権威ある人から、その重要性をプレゼンテーションやインタビューで連呼いただくことで、ある程度の効果はありますが、本質的な解決につながらないこともあります。
サービスの根底にあるお客様への思い
ビジネス動画の起承転結の説明では、伝えきれないような製品、サービスに対する思いやこだわりを伝え、いかに視聴者を感動させるレベルまでもっていくか…
それには、深いレベルでの取材、調査、時間をかけた脚本作り、さらに時間をかけたキャスティングやロケーション場所の選定など、当社の領域ではカバーしていないアプローチが必要となります。
新しいプロモーション手法
欧米のBtoC企業を皮切りに、アジアや日本でも、最近、目にするようになったショートムービーや、ブランデッドムービーは、日本のBtoB企業にとっても、プロモーションの新しい選択肢の1つになる可能性を感じていました。これまで、多くのビジネス動画を導入いただいたお客様に対して、当社でも、ショートムービーや、ブランデッドムービーを提案できれば、広い範囲の課題を動画あるいは映画で、解決できるという思いは、ありました。
当社がODD PICTURESのビジネスシネマを販売する単なる代理店でなく、資本参加で提携することをなぜ選択したか…これは、ビジネスシネマが新しいプロモーションの潮流を作るくらいインパクトがあると感じたからです。
経験上、新しいもの、高額なものは、すぐには、売れません。
何か月かやってみて、市場に理解いただけなくて、やめるような事では、新しい潮流は生まれません。
当社も振り返れば、YouTubeが、まだ創業していなかった2004年に動画ビジネスを開始して、社会、市場に認知いただくまで、3年はかかりました。
社会、市場、お客様、そして、高塚利恵率いるODD PICTURESに、ヒューマンセントリックスがコミットすることのわかりやすい形が、ODD PICTURESのグループ会社化でした。
ODD PICTURESと一緒に切り開いていくビジネスシネマという新しいサービスが、BtoB企業の新たな選択肢となればと思っています。
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